釣瓶岳・東尾根直登ルート  2020.11.29

釣瓶岳東尾根直登・栗木田谷~細川越   2020年11月29日(日)晴れ時々曇り

メンバー: CL.エーちゃん M・Mさん

コース:タイム 黒谷バス停7:50…尾根取付き点8:35…P575.9:10…780m地点10:05…11:00ナガオ出合11:30…釣瓶岳11:35…細川越12:07…イブルキノコバ12:55…北比良峠13:30…ダケ道600m分岐点14:20…P591尾根…イン谷15:35


名残の紅葉の奥に初冠雪の武奈ヶ岳
名残の紅葉の奥に初冠雪の武奈ヶ岳

 夜が明けるのも大分遅くなった。電車がトンネルを抜けると鈴鹿の山並みからオレンジ色の太陽が登って来る。比叡の山肌が一瞬!紅く染まる。高島駅で下車しバスに乗車。何時もの事だが乗客は私達だけで寂しい限りである。バスの車窓から遠く、初冠雪の武奈ヶ岳が白く輝いているのが見える。初雪が踏めるのか?気がはやる。黒谷で下車。確か?先々週も此処から釣瓶岳を目指したのだった。道端に皇帝ダリヤが高く咲いている。獣除けの柵を過ぎ、林道を奥へと進む。沢音を左に聞きながら暫くで栗木田谷分岐に着く。夏だと見逃してしまいそうだがこの季節はハッキリ道標が見える。右に進むと小さな小橋のイン谷分岐。比良にはイン谷が二ヶ所あり紛らわしいが此方は殆ど知られていない?倒木を三ヶ所跨ぐと橋を渡る。この先林道は荒れ放題だ!

倒木地帯を進む
倒木地帯を進む

橋から100mほど進んだ所から左の斜面に取り付く。前回、この辺りしかないと思っていた地点だ。結構急な斜面だが意外と簡単にクリヤー。直ぐの小沢を渡る。最初は緩い傾斜だが段々、急になって来る。倒木を跨ぎ木の根や枝を頼りに進むと575ピークに着く。疎林の向こうにヤケオ山の急な斜面が見える。西方向に細い尾根が続いている。一旦下り登り返すと前方は倒木だらけの斜面に変わる。傾斜が緩いので未だましだ。暫く倒木と戯れた後は、ホッとする間もなく急登の始まりだ!所々で掘り込まれた古道の様な踏み跡が現れて来る。出来るだけ其処を歩くのだが落ち葉が積もり歩きにくい!700mからの急斜面は休む処もない。大きな岩が見えて来ると分岐も近いはず?次第に周りがガスで覆われ始める。振り返ると栗木田谷方向が何も見えなくなっている。足元がシダに覆われて歩きにくく、夕べの雪でズルズル滑るので確実にステップを切りながら登り着いた所がナガオ尾根出合だ。薄っすら雪化粧している。疎林の間から初冠雪の武奈ヶ岳が見えている。少し風はあるが此処で一本立てよう。MMさんが

新雪のナガオ尾根
新雪のナガオ尾根
釣瓶岳頂上にて
釣瓶岳頂上にて

シャリばて寸前らしい?何時もの様におにぎりでお腹を満たす。珈琲を点て少しゆっくりする。日差しがあれば最高なのだが…。それでも初雪が踏めた満足感が勝っていた!さぁ、武奈の絶景を見に行こう!北西方向に少し登ると釣瓶岳だ。木々の枝に少し雪が付いて綺麗だ。細川越へ向かう途中のピークが武奈ヶ岳の絶景ポイント!MMさんが釣瓶岳から細川越の間が未踏と言う事でこの辺り時間をかけて、ゆっくり景色を満喫する。そう言う私も細川越から広谷の間が未踏であった⁈二つ目のピークを越えると細川越。緩く沢筋を下って行く。古い木道があるのだが滑り易い。辺りは”ぬかるんで”いるので少し歩きにくい。一つ目の小屋は沢を渡渉した疎林の中に建つ赤い外壁の暮雪山荘。二つ目の小屋は比良スゲ原小屋。三つ目の小屋は避難小屋らしいが使用不可となっている。何度か渡渉し広谷へ。芦生杉のあるイブルキノコバへは一投足だ。その先トラバース気味に進むと八雲が原。緩く登り返すと北比良峠に着くが、この登り返しは結構足に来る!

何時ものダケ道を下るが、600m辺りでP591の尾根に取り付きイン谷へ下る予定だ。取り付きは簡単そうだがP591mまでは、地図読みとルーファイが大事だ!途中一か所ルートが北へ折れる所があるが、直進するほうが良いと思われる?最後はイン谷の駐車場の上部に出たので少し戻りピンポイントに赤テープ地点に飛び出した。なかなか面白い尾根だった。同行のMMさん何時も有難うございます!感謝!