比良の古道を歩く ホッケ谷~蓬莱山  2016.5.28

湖西線沿線から登る古道・廃道シリーズ

2016年5月28日(土)曇   メンバー   CL エーちゃん   S・Tさん

コース・タイム

   JR蓬莱駅7:45…林道終点貯水タンク8:10…大きな鉄管堰堤8:25…古い橋8:40…

    階段状石積み9:00…ホッケ谷南尾根分岐9:45…ホッケ山10:30…小女郎峠10:54

    …蓬莱山11:15…金毘羅峠11:30…ゴンドラ山麓駅…JR志賀駅13:00着

 


 電車からホームに降り立つとムッとするような湿気の多い熱気に絡まれる。空はどんよりと雲が低く垂れ込めている。湖岸道路を渡り志賀中のグランド横を通り湖西道路を潜ると、かなりの坂道になる。新旧入り混じった別荘の間を通って行く。しかし今日のS・Tさん歩くスピードが速い。と言いながら並んで進む。汗がドッと噴出している。別荘地を過ぎると貯水タンクに突き当たる。ルート確認の為一本立てる。その横を3㎝以上もあるスズメバチがホバリングしていく。一瞬緊張する。北北西の方向にルートを取る。曇っているので、いっそう薄暗い樹林帯へ突入すると作業道の様な踏み跡が奥へ奥へと続いている。沢筋の左を行くと少し明るくなったと思う間もなく大きな鉄管の堰堤に出る。こんなに大きな堰堤が必要なのか?考えさせられる。

この堰堤を潜り沢の右側へ土手を這い上がり、また薄暗い林の中に入って行く。昔の林道であろうか?枝打ちした杉の枝が積み重なっている上を進んでいくと古い朽ちかけた小橋に出る。地図でルートを確認するがルートが書いてある訳では無い。此処からは状況確認と勘が大事である。ホッケ谷は、ずっと樹林に覆われ気が滅入って来る。ほとんど踏み跡も無い沢筋を突き進んでいく。木の枝や足元を覆う草でルートが見つけにくい。途中、右側の崖を登る事になったのだが、これが中々手強い。上部の岩稜を乗り越して下を見ると見た目70度位あろうかと思うくらいの急斜面。自分の足元のはるか下に沢がある。目線から一直線に落ちている。正規のルートではないのは分かっている。注意しながら下りること数分、階段状になった石積みに突き当たる。後で思ったのですが本来は後二ヶ所ほどある小さな滝を越え、もう少し奥へ行くみたいです。広い石積の間の水路状の所を登って行く。かなり上部まで造られている。石積みの、さらにその上部に突然古道が顔を出したのである。感激の一瞬だ!暫く進むと見覚えのあるホッケ谷南尾根との分岐に出る。

もう迷う所は無い。ゆっくりと足を進め権現山分岐辺りから、やっと落ち着いて来る。ホッケ山で平から来た登山者に写真を撮ってもらう。小女郎峠を過ぎ蓬莱山までは気持ちの良い稜線を満喫します。スキー場の柵の切れ間から金毘羅道へ。金毘羅峠からは初めてのルートなのですが歩き易く一気にゴンドラ山麓駅に。湖西道路を抜けるとキタダカ道と合流すると程なく志賀駅に到着。駅で汗を拭き少し着替えて恒例の反省会突入。駅前の清林でおでんを肴にビールでカンパ~イ!プッファー最高!ホッケ谷なかなか手強い。もう一度挑戦である。