残雪の経ヶ岳北峰~赤兎山        2017.5.4~5

白山山系・残雪期の経ヶ岳北峰~赤兎山(途中敗退)2017年5月4日(金)~5日(土)

メンバー CL・エーちゃん SL・STさん KAさん

コース・タイム 5/4晴れ 法恩寺山登山口9:30…法恩寺山10:20…伏拝10:45…1390m11:40…経ヶ岳北峰

      分岐12:48…13:30大岩前13:45…北峰14:05…伏拝15:53…登山口16:35ー中ノ平避難小屋・泊 


ゲレンデトップから見る経ヶ岳北峰・右に経ヶ岳
ゲレンデトップから見る経ヶ岳北峰・右に経ヶ岳

5/4晴れ 気持ちの良い朝を迎え北陸道で登山口を目指す。法恩寺有料道路から登山口へ。登り出しは階段状のかなり急登から始まる。歩き出して直ぐ雪がある。今日の荷物もかなり肩に食い込む。急登を過ぎ少し緩くなった所からスキー場に出る。未だ40cm位の残雪だ。ゲレンデトップから見る経ヶ岳は最高だ!今年は残雪が多く歩き易そうである。去年は殆んど無く藪漕ぎに苦労をしたのだった。快晴の中進むごとに赤兎山や大長山。その向うに大きく白山が見え出す。この縦走の挑戦は今回で4回目。今日はルンルン気分で赤兎まで行けそう?テンションもかなりMaxだ。

北峰手前の急斜面(下山時の写真)
北峰手前の急斜面(下山時の写真)

伏拝で90度右に折れる。正面に赤兎山から大長山の吊り尾根が見える。この先アップダウンを繰り返し下って行く。1390m手前は2段の急登で登り詰めた所を左へ直角に折れるが残雪が多いので手前から左に大きくトラバース気味に登って行く。この付近は少しブナ林が広がっている。此処から北峰までは、ほぼ一直線の尾根道だが左側(白山側)が大きく切れ落ちているので注意が必要だ。所々出はじめた藪を分けナイフリッジを過ぎると北峰は直ぐである。北峰から本邦は直ぐであるが今回は赤兎方面を目指す。去年の5月にトライした時は下り口が分からず本邦に行く事になり藪と格闘したのを思い出す。この先、赤兎までのルートが手の届く距離にある。白山から奥美濃の山々。荒島岳や銀杏峰・能郷白山まで360度の大パノラマが広がっている。こんな素晴らしい天気はめったに無いものだ。

分岐から大長山から赤兎山 奥に白山・別山
分岐から大長山から赤兎山 奥に白山・別山

素晴らしい景色を堪能し腰を上げる。歩き出しは距離は短いが下が見えないほどの急下降である。かなり緊張する所だが笹を手掛かりにゆっくり下る。下から見上げるとオーバーハングしているように見える。この部分だけ雪が落ちていた。両側が切れ落ちた細い尾根を注意しながら進む。残雪も多く気が抜けない。目の前に核心部の大岩が現れる。岩の手前で高さ3m位、雪庇が落ちた様にスパッと切れている。下りる所が見つからず樺の幹を頼りに一人だけ下りるが足を下ろした所が大きく穴が開きシュルンド状になっていて足場も落ちそうだ。岩のどちらを巻けば良いのか?左は行けそうだがついている残雪が落ちそうで…右はスパッと落ちている様に見える。何度か確認するが同行者も、これ以上危険だと感じ撤退する事にする。今回は楽勝で行けると思っていたがショックである。四度目の敗退。経ヶ岳~赤兎山縦走やっぱり手強い!次回があるか?5月3週目位か…?

下りの縦走路中央に伏拝 その奥は越前甲
下りの縦走路中央に伏拝 その奥は越前甲

少し気を落ち着けてから引き返し始める。ゆっくりユックリ進み最後は50度位ありそうな急斜面を越えると分岐に着く。何度見ても、あんなに近く見えるのに残念である。こんなチャンスは滅多に無いだろうなぁ~。重い腰を上げ気を取り直し下山にかかる。アイゼンを付け集中する。ナイフリッジを過ぎ急下降を過ぎると安全地帯である。アイゼンを外しのんびり下って行くが伏拝までは緩く登って行くのだ。このだらだら登りが、かなり足に来る。重いザックが肩に食い込み疲れもMax。伏拝で名残惜しく後ろを振り返る。又挑戦できるのだろうか?

ゲレンデトップから進み登山道に入ると何と!沢になっている。ザーザーと、かなりの水量だ。雪解けの水は一度に流れて来るのである。緊張しながら沢を下って行く。今日は歩荷訓練をした感じだ。避難小屋に入り反省する事しきりであった。