比良・深谷~ダケのガレ~神璽谷 2016.7.2

湖西線沿いから比良の廃道を歩く 深谷~神璽の谷ルート

2016年7月2日(土)晴      メンバー  CL エーちゃん  A・Kさん

コース・タイム

  JR比良駅スタート7:55…堂満小屋跡8:40…深谷小屋9:30…古道出合10:05…

  10:50南比良峠11:20…金糞峠12:00…12:30北比良峠12:45…赤鳥居

  13:35…リフト道分岐14:05・・・イン谷14:25…JR比良駅15:00解散


深谷と丸山谷の合流点
深谷と丸山谷の合流点

 梅雨明けを思わせる様な青空の下JR湖西線の比良駅に降り立つ。今年始めてから何度目の古道・廃道シリーズだろうか?かなり、のめり込んでいる。地図でルートを確認し歩き出す。水田に緑の広がるのどかな風景の中集落を越え湖西道路を潜る。古びた急坂の林道を進むと左側に長い石積みが現れる。そこを過ぎた辺りにノタノホリへの分岐があるが、かなり分かりにくい。少し進むと綺麗に整備されているが堂満小屋跡がある。この先、前回よりもかなり林道が荒れているが直ぐ登山道に変わる。最初の堰堤手前を渡渉し次の堰堤を又渡渉する。この先何度も渡渉があるので気が抜けない。風が無く汗がドッと吹き出し、まるでサウナ状態のなかガレた沢筋のルートを進むこと約一時間。見覚えのある古い鉄骨むき出しの堰堤に突き当たる。左側、丸山谷の堰堤との間をグッと登り詰めると目前に古い字体の學とのエンブレムが淋しそうな深谷小屋に着く。

急斜面の大きな崩壊場所
急斜面の大きな崩壊場所

前回は小屋裏を直登したのですが、その時左前方の丸山谷方向に赤テープがあるのを見つけたので今回そちらを注意深く探る。すると微かな踏み跡が見えるので、そちらへ足を向ける。こちらもかなり足元が柔らかい。注意して登る事約50m直登ルート方向へ急斜面をトラバースして行く。合流地点から、さらに100m急登すると古道に飛び出す。この古道もあちこちで分岐しているが左方向に進むとよい。大きな分岐では前方に赤い目印の方向に進む。後は南比良峠まで、のんびりとした山行が楽しめる。

ダケのガレを上部から見下ろす
ダケのガレを上部から見下ろす

峠で少しの珈琲タイム。深谷を登った感動を少しクールダウン。しかし後半のダケのガレが待っているので気を引き締めなくては・・・。金糞峠から北比良峠までは少しのアップダウンはあるものの歩き易い縦走路。峠の手前に古い展望レストランの様な跡がある。階段を上って景色を見てみるがあまり良くなかった。此処からは後半の核心部。通称蟻地獄の急下降が待ってる。今年二度登り今回は下りです。見下ろすと上部は明るく下部は薄暗い。まるで奈落の底へ落ちていくような感じである。期待が大きい割には鎖も使わずアッという間に底まで。その先は谷に落ちている。底部から右へ切れ落ちた斜面をトラバース気味に進むと前回登って来たルートに合流。今回は尾根を忠実に下って行く。かなりの急下降でゆっくり下りると通行止めのロープの場所に出る。この地点が間違いやすい場所で今度は、このルートを登る事にしょうと思った次第です。

蟻地獄を下るK・Aさん
蟻地獄を下るK・Aさん

この先まだまだ足元悪く沢筋の急斜面やロープの急下降、ガレた沢の渡渉等続き気が抜けません。二回も登ったのに下りは少し違い、所々ルートを外しそうになる。大きく沢を渡渉すると赤鳥居。細い踏み跡を下って行くと、やがてハッキリした登山道へと変わる。もう一安心である。石灯篭が見えると旧リフト道分岐。釈迦岳からの沢で汗を拭き気持ち良くイン谷へ下山。バスがある筈ですが一時間後なので比良駅まで歩く事にする。ゆっくり今日の、かなりハードな山行をかみしめ気持ち良い風が吹き抜ける田圃道を歩く。比良駅前の土日だけ営業している一休に入る。何だか水泳場の休憩所の雰囲気である。店主のおばあさんが良くしゃべる事?ビールでのどを潤していると大阪から比良へ登山に来た二人連れが来店。話が弾み時間の経つのも忘れてしまいました。 比良最高!!