古道を歩く・白滝谷~比良岳~烏谷山      2021.6.12

金ピラ道~白滝谷~比良岳~烏谷山~荒川峠865尾根  2021年6月12日(土)曇り

メンバー CL.エーちゃん SL.K・Tさん Y・Oさん M・Mさん M・Kさん K・Hさん K・Aさん

コース:タイム JR蓬莱駅7:45…金ピラ道登山口9:35…金ピラ峠10:20…汁谷11:25…12:30ニシャ谷分岐13:00…

  13:45比良岳13:55…烏谷山14:30…P865.16:10…680尾根分岐…大岩谷分岐16:05…JR志賀駅17:15


蓬莱駅ホームから重苦しい比良を望む
蓬莱駅ホームから重苦しい比良を望む

 湖西線の車窓から見る琵琶湖は白くかすみ対岸も見えなくなっている。久し振りに蓬莱の駅に立つと、ヤッパリ比良山は重苦しい雲で覆われている。雨はどうか?歩き出すと直ぐポツポツ落ちて来るが合羽を着るまでもない様だ。途中、八屋戸の集落で地元の方が登山道が崩れているので注意してやと教えてくれた。前回同様この林道歩きが長くて辛い!比良の中では登山口まで一番長いと思う。金毘羅神社の前を過ぎると直ぐ水場がある。冷たくて気持ちいい。この先、登山口まで右斜面からの落石に注意しながら進む。何と1時間40分も掛かってしまった。一本立て水分補給。此処から”やっと”登山道が始まる。歩き始めると、やはり登山道は荒れている。しかし古道の趣がありホッコリするのは私だけだろうか?九十九折れの登山道を進むと金ピラ峠に着く。此処からゴンドラ山麓駅へ続く東尾根は3年前の台風で通行止めになっている。正面の斜面は上部から大きく崩落し無残な姿を見せている。直ぐ上部の登山道には危険防止の為、巻き道が付けてある。掘り込まれた登山道を進むと琵琶湖を望む展望台に着く。此処から望む

古道の趣のある金ピラ峠付近
古道の趣のある金ピラ峠付近
スキー場を下る。比良岳・烏谷山・堂満岳が見える
スキー場を下る。比良岳・烏谷山・堂満岳が見える

景色は最高の筈だが今日は霞んでいて、それ程でも無かった。スキー場を鞍部の笹平まで下ると数組の観光客が設置された遊具などで遊んでいた。汁谷までスキー場のコースを下って行き一本立てる。何とか雨は持ちそうだ。乙女橋を渡ると登山道になる。暫く白滝谷の左岸を進むと一回目の渡渉点。思ったより水量が少なく難なく通過。この先右岸は岩の部分が多くまた”ヘツル”所も多く注意が必要だ。去年よりも歩きにくくなっている。途中で単独の登山者とすれ違う。何度か渡渉を繰り返しニシャ谷分岐に着く。此処で”おにぎり”タイム。やっと半分であるが沢の音を聞きながら珈琲を点てる。何だか仲間達も満足気である!まだ先が長いので腰を上げる。歩き出しは沢筋でルートの一部が崩れていて注意しながら進む。少しの急登だがランチタイムの後は中々、足が上がらない?

比良岳にて
比良岳にて

登りきると比良岳への分岐点だ。去年に続き二度目なので少し余裕はある。1030mのピークまで急登を一気に進む!前回無かった赤テープが至る所にあり地図読み山行を楽しむ者としては少し残念な感じなのだ。ピークから少し西方向へ進路を取り釣り尾根を進む。ブナの林が広がり”のんびり”としたい処だ。大きな岩が見えると比良岳山頂は直ぐである。広い頂上には大きな山毛欅などがありユックリ店を開きたいものだ。ピークは縦走路から少し離れているので知らない人も多い。と言うのも縦走路に比良岳の標があるからそこだと思っている人が多いのだ。この先、葛川越まで130m程、一気に急下降だ!峠から烏谷山まで150m余り。本日最後の急登を一歩づつ進んで行く。足元にはドウダンツツジの花びらが落ちていて綺麗だが見ている余裕は無い。やっと着いた烏谷山からの景色はやはり霞んでいて残念だ。少しすると単独の登山者が堂満方向から登って来た。かなり疲れている様で、聞いてみると金糞峠から来る筈が堂満方向が通行止めになっていて大橋から回って来たらしい?まだ先は長いがゴンドラ下山を選んだみたいだった?荒川峠手前まで一気に下り古道を進むとP865の取り付き点。馬酔木がうるさく行ける所を探し進む。この先歩き易い所を探しながら右へ左へ。鞍部手前は急で滑り易いので右手を巻いて行く。鞍部から見る堂満は端正な姿を見せている。P865辺りはシャクナゲの群生地であるが春に訪れてみたい処だ。後は先月歩いた南尾根を一気に下って行く。もう大分暗くなって来たので680m辺りでトラバースし谷筋の登山道を下る事にする。変化に富んだ縦走だったが満足の一日だった。同行の仲間に感謝‼