キタダカ道~中ユリルート~大岩谷   2019.4.6

比良の古道廃道踏査・キタダカ道~中ユリ~大岩谷  2019年4月6日(土)曇/晴れ

メンバー CL.エーちゃん  H・Aさん

コース・タイム    

JR志賀駅7:50…天狗杉9:20…クロトノハゲ10:00…木戸峠10:55…11:30中ユリ分岐11:50…870m.12:07…大岩谷中ユリ分岐12:50…大岩谷分岐13:45…中谷出合14:00…JR志賀駅14:40


クロトノハゲが近くなると残雪が現れる。
クロトノハゲが近くなると残雪が現れる。

 川沿いの桜並木が陽光を受け満開近くなり多くの花見客で賑わっている。山には未だ冬の名残があるのだろうか?自宅を出る時には曇り空だったが昼から晴れて来るそうだ。今日は前回3/9に積雪が多く敗退したルートである。九十九折れのキタダカ道を”ゆっくり”進む。天狗杉の近くは倒木が多く”まるで”切り開かれた様に明るくなっている。盤屋岩を過ぎるとクロトノハゲも近い。未だ残雪が残っていてビックリする。予報通り気持ちの良い青空が広がり始めたが、木戸峠までの北斜面は大丈夫だろうか?堂満岳方面は今年初めての黄砂で霞んでいる。木戸峠分岐からの登山道には未だ多くの残雪があるので

いやらしい雪のつき方だ。
いやらしい雪のつき方だ。

気を引き締め最初の核心部へ突入する!前回引き返した小沢を時間をかけ慎重に通過すると少しホッと出来る。が、直ぐに苔が付いて”ぬるっ”とした橋を渡る。全四カ所ある内、この橋だけが唯一残っている。三カ所目と四カ所目の橋はパイプだけが残り残雪と相まって緊張する所だ。時間をかけ通過すると”やっと”木戸峠が見えて来るが安心できない。手前の斜面が崩落していて雪が”べったり”着いている。上部へ巻きながらトラバースしていると”あっ”と言う間もなく5m程滑落してしまう。最後まで気を抜いてはいけない!峠で一本立てる。この先、中ユリ分岐までは鹿の子模様の山肌を愛

気持ちの良い疎林の中に古道が続く
気持ちの良い疎林の中に古道が続く

でながらの稜線漫歩だ!しかし地図上のルートとは少し違い間違い易いので注意が必要である!中ユリ分岐には大きなブナの木あり木肌には大きく(人が入れそうな?)穴が開いている。通行止めにしてあるトラロープを跨ぎ気持ちの良い疎林が続く古道へ突入して行く。所々で残雪を踏み進む。930mでルートが崩落しているので注意が必要だ。そこを過ぎると前方が開け気持ちの良い場所に出る。870m付近まで進み北東側の斜面を一気に下降して行く。葛川越分岐に近づくと”いよいよ”第二の核心部だ!谷への下降部は何処も大きく崩落していて危険である。仕方なく支沢の上部から大き

中ユリ分岐点・対岸が葛川越に続く
中ユリ分岐点・対岸が葛川越に続く

く巻いて行く事にする。小さな沢を二本越えると下方の大きな岩に赤テープ発見!ピンポイントで枯れ沢を渉ると葛川越分岐に着く。後は前回の葛川越全踏査で歩いているが安心できない。左岸から枯れ沢を進み右岸の殆んど獣道の様なザレた斜面を進む。トラロープがあるが注意!急斜面のトラバースが3ヶ所ほど続くと渡渉点に出る。左岸をトラバースし少しで最後の核心部だ!沢が崩れ登山道が寸断されている。一旦、沢底まで下り反対のガレを攀じ登る。ロープがあるので少しは安心なのだ。後は、小さな沢を渉り崩落した斜面を二箇所越え最後の沢を渉ると大岩谷分岐に出る。かなりハードで緊張し通しであったが満喫した一日だった。このルートは崩落が多く安易に足を踏み入れてはならないのと確実な地図読みが必要である!三週連続でマニアックな古道・廃道歩きが出来た事に感謝!感謝! やっぱり山はええな~!