国境~岩籠山ルーファイ縦走

国境~岩籠山バリルート縦走  2024年4月13日(土)快晴

メンバー CL.エーちゃん N・Yさん S・Tさん M・Mさん

コース:タイム 国境スキー場9:15…10:07乗鞍岳分岐10:15…P768.8・10:10…11:55CO705.12:25…P739.7・13:13…

                                  駄口分岐13:50…14:30岩籠山14:40…夕暮山15:10…山バス停16:24


さぁ出発だ
さぁ出発だ

 一年前、赤坂山から野坂岳縦走をしたのは今回と同じメンバーだった。野坂の縦走は何度もしているが国境からの縦走は初めてで期待が膨らむ!JRマキノ駅からバスに乗車し国境スキー場で下車。本来は国境バス停までなのだが国道が細く危ないのでスキー場まで送ってくれた。感謝!三人の若者達は高島トレイルへ行くと言い少し先を軽やかに進んで行った。今日一番の登りは乗鞍岳分岐迄だろう?私達は”ゆっくり”歩きだす。雲一つない最高の天気だが遮るものの無いスキー場は炎天下だ。そう言えば今日は25度位気温が上がるそうで気合を入れる。リフト終点の目の前が登山口。周りの木々は未だ芽吹く前の様だ。それでも所々でタムシバが咲いている。歩き易くなるとP789手前の分岐点。少し北側で一本立てる。ウエヤー調整と塩分を補給する。この先、駄口分岐迄のバリルートはどんな姿を見せてくれるのかテンションが上がる。

786mピーク奥に夕暮れ山その奥は西方が岳か?
786mピーク奥に夕暮れ山その奥は西方が岳か?

一歩北へ足を踏み入れると細い山毛欅の疎林が続いている。初夏の様な日差しを浴び光っている。直ぐ先に鉄塔がある。そこからの眺めはこれから進む海原の様な長い尾根が”ずっと”続いている。尾根は広く歩き易い。少し先で東に張り出した展望台のような場所がある。大きく切り開かれ無残な姿を見せている。そう言えば此の辺りも風力発電の候補地だろうか?白いテープが張られ林道が整備されるのか心配である!P786.8手前からは予定通りブッシュに突入だ!”こんもり”とした広いピークは方向を間違えやすいので地図読みとルーファイが大事である。茨や小枝が邪魔をするが強引に突き抜けて行く。ピークの三角点は分かり難く少し徘徊する。やっと見つけ証拠写真を撮っていると南側でガサガサ音がする?一瞬熊か?と思ったが青いザックが見えた。単独行で真新しい装備だったが休む間もなく北西方向へ進んで行った。一体どこへ行くのだろう?ひょっとしたら上級者か?此処から先、尾根が入り組んでいるので注意しながら緩やかに下って行く。

源頭部
源頭部

基本右方向へ進む。細尾根を巻き尚右へ。此処は分かり難いので何度も地図を確認する。まだ”うるさい”藪は続くが鞍部まで降りると”もう”安心だ!705ピークでランチタイムとしょう。まだ全行程の三分の一程度だが最難関を過ぎ一安心!何時もより珈琲が美味しく感じられた。さぁ腰を上げようと思った時、後ろから先程の登山者が現れた。何処へ行ったのか聞くと近そうだから谷方向へ行ったとの事。大丈夫かなと思った?その後この方と会う事は無かったが。さぁ先へ進もう。基本的に細い稜線は山毛欅の疎林が続き歩き易く気持ちが良いが支尾根が多く要所で確認が必要だ!㏇646は最低鞍部。此処から100mの登りは少し堪える。P739.7を過ぎると駄口分岐は近い。細尾根を進み㏇677を越えると駄口分岐に着いた。

もう少しで新緑の始まり
もう少しで新緑の始まり
ミニ餓鬼の田圃?
ミニ餓鬼の田圃?

この先、何度か歩いているが意外とアップダウンが多く疲れた体には堪えるのだ!しかし三段階の山毛欅林が楽しめ最高の場所なのは間違いない!山毛欅の主とお別れすると最後の急登。喘ぎながら登りきるとジョーズ岩の前に出た。一投足で岩籠山山頂に着く。眼下に敦賀湾と市街が綺麗に見える。振り返ると遥か遠くに乗鞍岳の鉄塔と歩いた稜線が続いていた。もう下山するのみだが未だ三分の一残っている。疲れた脚には手強い筈だ?反射板を過ぎると夕暮山。正面に縦走路が見える。先で方向転換すると長い下りだ。細尾根で長いが一時間ちょっとで山集落のバス停へ降り立った。野坂岳縦走より距離は短いが前半はブッシュ地帯と地図読みルーファイ。後半は山毛欅満喫で”おまけ”に快晴の恵まれた天候で最高!の山行だった。久し振りに敦賀駅前でクールダウンに突入。カンパ~イ!美味い

芽吹き始めた山毛欅林
芽吹き始めた山毛欅林