北ア・奥丸山2439m (夏山集中山行)2017.7.28~30

参加メンバー CL エーちゃん 食坦 K・Aさん

コース:タイム 7/28(金)曇り 瀬田6:00=高山ICー新穂高温泉P10:30…山岳センター10:45…穂高平避難                  小屋11:45…白出沢12:40…チビ谷13:45…藤木レリーフ14:30…南沢15:15…槍平15:35 テント泊

7/29(土)曇り槍平6:00…奥丸山分岐7:10…7:30奥丸山7:50…中崎尾根分岐8:50…下丸沢10:30…奥丸山登山口

   10:50…小池新道分岐11:00…わさび平11:27 テント泊 (集中)

7/30(日)雨/曇り わさび平8:00…新穂高温泉9:10・入浴・食事ー高山IC=瀬田15:30


新穂高温泉から(30日に撮影)
新穂高温泉から(30日に撮影)

記録 7/28 今年の夏は梅雨も明けたと言うのに天候不安定で、この数日も毎日夕立がある。何時もなら太平洋高気圧が張り出して来る筈だがその高気圧が見当たらない。あまり期待せず一路、新穂高へ。曇りがちだが時々日差しもある。福地温泉付近で大きな岩が道路を塞ぎ片側通行になっている。昨日の大雨で落ちたと後で聞き命拾いする。新穂高温泉の無料Pが運良く一台開いていた。準備の後、山岳センターで登山道情報を聞く。つい先ほど滝谷の沢が渡れる様になったと定点カメラの映像を見せてくれた。気を良くして登山開始。途中のショートカットも、かなり荒れていそうなので林道をそのまま進む。蒸し暑く汗がドッと噴出すが先週の荒島岳ほどでもない。何せ、もう1200mの高さである。

滝谷上部を見上げる
滝谷上部を見上げる

穂高平避難小屋に着く。ドリンクとトマトなどが冷やしてある。迷わずコーラを購入。グビグビっと口に入れるとスカッとする。白出沢までの林道歩きは中々疲れてしまう。大きなこの沢を渉ると、やっと登山道が始まる。数組のグループが休憩している。ゆっくりユックリ進むが重いザックが肩に食い込んでくる。チビ谷を過ぎ滝谷に架かった橋を渡り藤木レリーフで一本立てる。此処で本日一番の難所通過。どの沢も上部には未だ雪渓が多く残り其処から吹いて来る風はヒンヤリと冷たく沢水には5秒も手を浸けていられないほどだ。ガラガラ沢を過ぎ南沢で先行のグループに会う。聞けば明日、槍から南岳新道を下って来るとの事。今年は残雪も多く新道の下りは危険だと話す。この辺りも10年前と比べかなり荒れている。少し登り木道が見えると程なく槍平小屋に着く。テントを設営し生ビールで乾杯の筈が缶ビールしかなかった。少し残念!夕食はフリーズドライのビーフチュー。これが中々いけるのだ。後はゆっくりとワインの筈が何だか上を見ると頭がボーっとする。ナトリウム不足か?テントで横になると、そのまま寝てしまった。持参のワインは明日までオアズケ・・・。

奥穂から西穂の岩稜帯
奥穂から西穂の岩稜帯

7/29 昨日のうちに今日の午前中天気が少し良くても奥丸山直登と決める。槍方面は多分荒れ模様だし奥丸も雨だと厳しい。朝から雨だと、もう昨日のルートを戻るしかないのだ。目覚めると何とか明るく奥丸山へは行けそうである。食事を済ませモーニングコーヒーを飲み準備OK。テン場横の右俣沢に架かった橋を渡った所が登山口。よく整備された登山道のように見えるが、それも束の間。上部から大きく崩れたガレ沢を行く事になる。ルートファインディングが必要だ。雨が降れば濁流の沢になりそうだ。右の尾根に入れば、かなりの急登ではあるが道はハッキリしている。振り返ると南岳からキレット・北穂から奥穂がガスの切れ間越しに見える。眼下には槍平小屋の赤い屋根。登山道が右に緩くトラバースし大きな岳樺が見えて来ると千丈沢からの分岐に着く。足元にはニッコウキスゲや高山植物が咲いている。奥丸山へは一投足

奥丸山頂上にて
奥丸山頂上にて

の距離。頂上は思ったより狭い。しかし360°の絶景とまでは行かないが青空も見えている。思ったより天気が良さそうで珈琲でも点て様かと思ってる内、下方からガスが湧き出し一瞬で真っ白になってしまった。雨が来る前に下山しなければと先を急ぐ。地図では緩く下る様だが細く結構な急下降だ。しかも薄暗く薄気味悪い。分岐を右折。ルートはハッキリしているが木の根だらけで所々崩れていたりの急下降。まるで荒島岳の下山ルートの様そうだが距離は倍ほどある。途中一ヶ所だけ1.5m程段差になっているが木の根を鉄棒代わりにして何とか通過する。もういい加減、集中力が切れかかる頃やっと下丸沢に着く。細い沢の次はガレ沢。三本目の綺麗な沢で、やっと一本立てる。分岐から一時間半ノーストップで一気に下って来たのだ。四本目の沢を過ぎ下丸山下部をトラバースすると登山口に着く。古い林道を進むと小池新道の分岐に着く。橋には奥丸山方面の矢印があるがロープを張り通行止めにしてある。わさび平に向かうと未だ大きな雪渓が半分道を塞いでいる。今年はヤッパリ積雪が多かったらしい。わさび平に着きテント設営。後は間違いなく生ビールで乾杯だ!その後、会の仲間達も次々に到着して来る。まだ早い時刻なのだがワイワイと宴会が始まる。何とか雨に遭わずに済んだのだった。

7/30 今日は帰るだけなので、ゆっくりテント撤収少し雨がぱらついているがカッパを着るほどでもない。新穂高の山岳センターで下山届を出し深山荘で3日間の汗を流し岐路に着く。途中の蕎麦屋(飛騨鍾乳洞の手前)で、ざる蕎麦を食べる。今年の夏は本当に天候不順で何処に行っても悪天続きみたいであるが、それでも奥丸山に登頂できたのは恵まれていたのだった。