釣瓶岳周回         2021.1.9

釣瓶岳周回・アラ谷北尾根~アラ谷南尾根   2021年1月9日(土)晴れ

メンバー  CL.エーちゃん M・Mさん

コース:タイム 細川休憩舎8:20…284ポイント…アラタニ北尾根…縦走路稜線11:25…釣瓶岳…12:25.1040m付

  近13:15…アラ谷南尾根…15:16細川休憩舎


釣瓶岳手前の雪庇を登る
釣瓶岳手前の雪庇を登る

 二日前から今シーズン一級の寒波が猛威を振るっている。琵琶湖岸には十数年振りの”しぶき氷”が綺麗に輝いている!湖周道路から望む比良山は雲一つ無く雪化粧した姿を見せている。花折れトンネルを抜けると道路わきの温度計は-8度と表示していた。前回と同じ細川休憩舎に車を止める。鯖街道を野街道まで車道を歩く。積雪期だからか?殆ど車が通っていない。バス停辺りから左の集落へ進む。側溝の水路には跳ねた水が凍り玉を作っている。集落を抜けると古い林道跡の取り付き点だ。思ったより積雪は無いが薄く雪が付いている。アラ谷北尾根の末端を右に左に大きくトラバースしながら登る。370m辺りから細くなった尾根に取り付く。地図で見るより急登な感じだ。530mの分岐点を通過。積雪が多くなってくるが未だツボ足で進む。急登だが西風が体を冷やす!手袋をしているが親指の感覚が薄くなってくる!MMさんもかなり寒そうだ!700mが近くなりワカン装着。雪質も

蛇谷ケ峰の奥に県境北部の山並み
蛇谷ケ峰の奥に県境北部の山並み

パウダースノーに変わり日差しがあると少し暖かく感じて来る。稜線が近くなるとフカフカの雪が気持ち良く軽やかだ!風も少し弱くなった様だ?尾根が広くなると見える景色も広がって来る。蛇谷から北部稜線の山々や京都北部の山々が眼下に見える!バージンスノーにトレースをつけて行くのは気持ちがいいもんだ!一投足で見覚えのある稜線に飛び出す!何時もならこの辺りで一本立てるが風がきついのでもう少し進む事にする。しかしMMさん元気がない?どうも”シャリばて”の様だ。仕方ないがもう少し我慢してもらう!此処から釣瓶岳まで琵琶湖側に雪庇が張り出し中々いい感じだ!倒木の大きな根っこの場所は右側を巻く。左奥には琵琶湖の向こうにピラミダルな伊吹山が白く光っている。リトル比良が大きくなると、もう頂上は目の前だ!

白く光る武奈ヶ岳
白く光る武奈ヶ岳

釣瓶岳直下から振り返れば蛇谷に続く稜線が圧巻である!奥琵琶湖には竹生島がポツンと浮かんでいる。ピークから武奈ヶ岳方向にはツボ足のトレースが続いている。今日初めてのハッキリしたトレースだ。一気に下り1040mの小ピークの雪庇の陰で”やっと”一本立てる!そう言えば殆ど休憩なくここまで来たのだ!ゆっくりランチタイムとする。風を遮ると日差しが温かい!何時も通り「おにぎり」を胃袋に入れ珈琲を点てる。ホッとする一時だ!雪面に兎や鹿の足跡が続いている。そろそろ腰を上げるとしょう。ピークの突端からアラ谷南尾根に取り付く。バージン&パウダースノーの雪面が”ずっと”続いている!フカフカの雪は何と足にやさしい事か?この細い尾根は迷う事は無いが620m辺りから少し右に巻いて行く事になる。かなり急下降で注意しながら下山しないといけないのだ!500mから掘り込みのある踏み跡が現れトラバース気味に下って行くと前回この辺りから取付くのだろうと思っていた地点に飛び出した!霧氷は残念ながら見られなかったが雪満喫の山行だった!

帰り道の湖岸で”しぶき氷”が西日に照らされセピア色に染まり輝いていたので暫し寄り道をする。自然が織りなす造形美に感動しきりであった!MMさん車の運転と連続のお付き合いありがとう!感謝!

シュカブラの向こうにナガオ尾根
シュカブラの向こうにナガオ尾根