比良の古道を歩く大岩谷・中ユリルート 2016.4.23

参加メンバー CL エーちゃん S・Tさん K・Aさん Y・Hさん 

          A・Kさん K・Tさん

コース・タイム 

 JR志賀駅7:50…中谷出合8:40…大岩谷分岐9:10…中ユリ分岐10:00…800m付近

     10:50… 11:30稜線分岐12:00…木戸峠12:15 …クロトノハゲ12:45…天狗杉13:15…

    志賀駅14:15


 連休前の週末と言う事で電車から降りたのは私達だけ。快晴の下、登山口を目指す。車なら早いのに、後のお楽しみを期待し電車にする。集落を過ぎバイパスを潜ると側道の上の道へ入る。整備された林道を進むと道端に古タイヤとかの粗大ごみが目につく。情けない限りである。出合からは歩きやすい登山道に変わる。歩き出しは真東に進み突端をV字に折れる。トラバース気味に登って行くと大岩谷分岐。右手は荒川峠へ。左は今回目指す中ユリルートへ。期待もそこそこに足を踏み入れる。と言っても二月の葛川越でこのルートを通っているので気は楽である。歩き出しは何の変哲もない登山道なのですが、少し進むと様相が一変する!3~4ヶ所の崩落場所を過ぎると前方の沢が大きく崩壊しているのが見えてくる。女性陣は少し怖そうで腰が引けている。前回、上部にあった大きな岩が落ちていて此処が一番緊張する所である。

ここを過ぎても、まだ気は抜けません。ガレたトラバース道を過ぎると大きな沢に出る。左へ渡渉し急な山肌をへツルように登り大きく巻いて行くと沢の間のガレ場を進む。左右が切れ上っているV字の谷底である。程なく前方が開けて休憩にもってこいの場所に着く。中ユリ分岐である。真直ぐガレを登ると葛川越。左の大きな枯れ沢を渡るのだが、その横にも支沢が二箇所。しかもこの本沢が大きく崩落して何処を渡るのか?少し時間をかけてルートを探す。地図上では南へ向いて進むようなのですが・・・支沢を進むと”あった~”大きくザレた斜面に微かな踏み跡が!その先に古道が顔を出している。感動の一瞬であるが安全第一!少し上部を巻いて古道の末端へ。この先、稜線までハッキリとした踏み跡が続いている。比良にもまだこんな素晴らしい場所がある事に感謝です。あちこちで春の花が咲き始め、木々には芽吹きが始まり山肌が淡く薄黄緑色に化粧を始めています。程なく縦走路分岐に到着。恒例のコーヒータイム。同行者は皆テンションが高いままですが、この先も崩壊場所があるので気が抜けるのはまだ先です。 

木戸峠までは縦走路を歩く。峠からトラバース道に入るが四ヵ所ほど梯子が落ちたりして崩壊している。反対方向からの分岐は止められているようです。クロトノハゲは花崗岩が露出していて此処からの琵琶湖の景色はサイコーです。この先も古道が残っている。番屋岩を過ぎると20分余りで大きな杉が飛び込んで来る。「天狗杉」です。昔からの御神木で大事にしたい物である。この先、九十九折れの折れの道を一気に600m下る。駅前の「清林」で恒例の反省会?をしたのは言うまでもありません。