新潟県・権現岳~鉾ヶ岳~金冠.縦走 2020.9.21

新潟の隠れた名峰・権現岳~鉾ヶ岳~金冠・縦走  2020年9月21日(曇り)

メンバー CL.エーちゃん M・Mさん N・Yさん K・Aさん

コース:タイム  柵口登山口6:30…600m.6:58…9:18権現岳9:35…トッケ峰11:00…12:07鉾ヶ岳12:40…13:35金冠

        13:45…1030m.14:15…島道分岐15:35…鉾ヶ岳登山口16:07…林道駐車場16:10 


権現岳から鉾ヶ岳(左)・金冠を望む
権現岳から鉾ヶ岳(左)・金冠を望む

  対岳荘の親父さんの話によると、昔は六月の第一土曜日の夜中に村の若集が松明を翳しながら権現岳にある白山権現奥社に奉納する為に毎年登ったものだと話してくださった。奥社の祠も一度、雪などで落ちてしまい、何人かで担いで再興したとも…。これは、明日が楽しみだ!しかし、夜半になると土砂降りの雨。薄れゆく意識の中で止んでくれと祈っていた!四時起床。まだ雨が降っているが、ウェザーニュースで雲の流れを見ると、もう直ぐ止みそうだ!頼んでおた”おにぎり”をザックに入れ6時15分出発。車で登山口まで送ってもらう。古い電話ボックスに登山届を入れ歩き出す。最初か

ルートは、あるのか?藪が続く
ルートは、あるのか?藪が続く

ら足元が滑りやすく草木が邪魔をし気を引き締める!暫くするとロープが現れる。苔の付いた岩が多く滑り易い!おまけに朝までの雨で、なおさらだ!わらじ脱ぎ場。このルートは修験道だった様で此処で草鞋から地下足袋?にでも履き替えたのだろうか?上部に大きな岩が見えて来ると胎内洞に着く。大岩の間を抜けていくが、進む方向には矢印があり間違える事は無い。ロープを頼りに急な岩場を登りきり少しのトラバースで大きな古木の天狗屋敷着。岩肌に、こんな巨木が?少しで、あの”はさみ岩”着。やっと通れる位の幅しかないが全員無事通過!岩肌をヘツル様に登ると細い尾根の(ナイフリッジのような)場所に白山権現奥社が在った。遠くに妙高山が雲上に顔を出し眼下にはスラブ状の岩の下方に柵口の集落がジオラマの様に見えている。此処から暫くは岩稜帯で足元悪く注意し

鉾ヶ岳頂上にて
鉾ヶ岳頂上にて

ながら進むが、今年はコロナの影響で整備がされず藪漕ぎが続く!足元も悪く、一歩間違えば100m以上滑落してしまう!トッケ峰には小一時間で到着の筈?だったが以外にアップダウンが多く最後には、前方に大きな岩稜が見えて来る。まさか?あれを登るのか?近づくとトラバースする様だ?安心したのも束の間。裏側に回り込むとヤッパリ直登だ!ロープ・鎖・針金を鷲掴みし一気にクリヤー!此処が一番の危険地帯だったか⁉一投足でトッケ峰に到着。全く見晴らしは無い。立ち休憩だけで先へ進む。鉾ヶ岳までは釣り尾根になっているが草木に遮られ、また先頭は蜘蛛の巣との戦いでもある!どこまで下るんや~と思うほど下るが鞍部からは意外と早く鉾ヶ岳に着いた。生憎ガスの中で見晴らしは無かったが”おにぎり”を、お腹に入れ珈琲タイムを取る。少し”ホッ”とするが、この先、今日一番スリリングな下りが待っている⁈大沢岳へ下る途中で雲の下に出る。眼前に、あの金冠が大きく見えて来る!

鉾ヶ岳登山口、ホッとする仲間たち
鉾ヶ岳登山口、ホッとする仲間たち

大沢岳を過ぎると金冠が行く先を大きく塞いでいる!手前のナイフリッジになった岩場は簡単にクリヤー。金冠に取り付く。ほぼ垂直の壁にロープが有るが三点支持で登る方が安全に思える。しかし浮石も多く注意が必要だ!金冠のピークは360度のロケーションだ!遠く日本海から新潟北部の山や町が見えている!この先、今日一番の核心部だ!古いロープから始まり、真新しいロープもある。30m以上もあるロープを頼りに、一気に降りていく。一人づつ確実に下って行く!ヤッパリかなりスリリングである!! 一段目の(実際には3本はある)ロープを過ぎても未だ長いロープが続く!! やっと斜面が緩やかになると歩き易いトラバース道になると思ったのも束の間?島道分岐までの長い事?おまけにルートは草木に覆われ足元見えず!左側の斜面に滑りそうで緊張を強いられる。何度か渡渉を繰り返し無事登山口に下山!仲間たちと感激の握手を交わしたのは言うまでもありません。お願いしておいた対岳荘のマイクロバスで能生駅まで送って頂き帰路に着いたのです。今夜は富山泊。この今まで経験したことが無いようなハードな山行を無事終えられたことに感謝しつつ反省会に突入したのです!以前から気になっていた、このルートを踏査出来たのも仲間達がいたからです!有難う!感謝・感謝です!