ホッケ山で雪庇を見よう  2022.1.29/30

ホッケ谷左岸尾根∼権現山∼霊仙山∼上龍華  2022年1月29日(土)30(日)くもり

メンバー CL.エーちゃん 食担.M・Mさん

コース:タイム 1/29 JR蓬莱駅7:40…左岸尾根林道取り付き点8:25…470m峠9:10…10:40.720m.10:55…13:10ホッケ

                                  山13:25…直下テント設営・泊

1/30 テン場8:20…ホッケ山8:25…権現山9:05…ズコノバン9:50…10:43霊仙山10:50…12:25上龍華(バス)ーJR小野駅        


ホッケ山の雪庇
ホッケ山の雪庇

 恒例のホッケ山で雪庇を見ようの山行日が来た。今回はテント泊で実施。何度も来ているが中々満足のいく雪庇が見られない。今年はどうだろうか?積雪も多く期待出来そうなのだが?JR小野駅前に車をデポし湖西線で蓬莱駅下車。見上げる比良連山は厳冬期の様相だ!久し振りのテン泊装備が重くザックが肩に食い込む!少し不安があるが”ゆっくり”行こう。志賀中を過ぎバイパスを潜ると八屋戸川を渡り川沿いを進むと二つ目の柵がある。その先が藪に覆われた取り付き点だ。気合を入れ足を踏み入れる。昨年末には此の辺りまで積雪があったのだが溶けている様だ。それでも進むにつれ雪が現れて来る。P470m峠地点ではヤッパリ真っ白だ!左岸尾根は、この先720m迄が一番の急登!滑落の危険もあるので一歩づつ確実に登って行く。ピーク手前では40㎝位

上部の倒木地帯(中々うるさい)
上部の倒木地帯(中々うるさい)

の積雪だ。此処で一本立てワカン装着。この先二度の倒木地帯がある。傾斜が緩くなり少し楽になるがズボル所多数あり上部の倒木地帯を過ぎるまでルーファイを試され体力を消耗する。そこをクリヤーすると前方に大きな岩稜が立ち塞がっている!左から大岩を巻いているとMMさんから大きな声が!ザックに括り付けていたビニール袋が破れてしまったのだ。中身は杉の葉っぱ?(テントの下に敷き詰め冷気を緩和する為の物)危険地帯で緊張するが袋に詰め替え通過。この辺りから雪が締まって歩き易くなる。MMさん何だかシャリばて?最後の一本を立てる。”おにぎり”でお腹を満たし歩を進める。バージンスノーは気持ちが良い。白いキャンバスにウサギの足跡を見つけると何だかウキウキするのは私だけだろうか?1000m手前の急登は雪崩に注意しながら一歩づつ確実に進んで行く。稜線から登山者の声が聞こえて来ると一投足でホッケ山直下に到着。

雪庇の直下から琵琶湖と比叡山
雪庇の直下から琵琶湖と比叡山

ザックを下ろし頂上まで散策。大きな雪庇は迫力満点!しかし何度か落ちてしまったようで少し残念!時おり雲が切れ青空が覗くが頂上は風がきつい!さぁ何時もの場所でテント設営。中は暖かく時間も未だ早いので”まったり”と過ごす。本当は小女郎ヶ池まで散策の予定だったが疲れてしまい止めてしまった。先ずはビールでカンパ~イ!ふ~最高!夕飯はキムチ鍋。体が温まりホッコリ!焼酎のお湯割りでまたホッコリ!辺りに夕闇が訪れると下界に灯りが燈り始める。少し煌めいて見える。星空は?残念ながら雲に遮られている様だ。テントに戻りホットワインで心も温まる!外では時おり強い風がテントを揺らすが、いつの間にか意識は夜の闇の中へ落ちて行くのであった。

頂上からテン場。眼下に琵琶湖
頂上からテン場。眼下に琵琶湖
雪庇に氷柱が光る
雪庇に氷柱が光る
二日目朝の雪庇
二日目朝の雪庇

 二日目の朝、シャリシャリとテントを叩く雪の音で目覚める。久し振りの幕営で良く眠ったのか夢うつつなのか分からない?が5時起床。外は未だ暗闇の中で下界は見えない。モルゲンも期待薄だ?朝食は簡単にカップラーメン。珈琲タイムの後テント撤収。雪庇の横を急登。昨日のトレースが消えている。霧景の中、進むが頂上は風が強く雪は飛んでいる。こんなに早くもう登山者が!ブラックスタートか?雪の斜面を権現に向かい進む。此処から見る雪庇も迫力がある。晴れていれば・・と思う。権現山で一瞬ガスが切れ樹氷を見せてくれた。この先ズコノバン迄急下降。相棒はアイゼン装着。トレースもハッキリついていて安心だがアイスバーンもあるのでユックリ下降。霊仙山

一瞬ガスが切れる
一瞬ガスが切れる
霊仙から権現山とホッケ山
霊仙から権現山とホッケ山

分岐まで下ると晴れて来て陽光が差し始める!霊仙山方向には何人かのトレースがあり少し楽をさせて貰った。ピーク手前の急登は四駆で進む処やズボル事もあり少し難儀する。ピークに飛び出すと琵琶湖が綺麗に見える。前回は灌木が邪魔をしていたが倍?以上の積雪で見晴らしが良いのだ!少し前からワカンの縄が切れて来たので簡易補修する。何とか下山まで持ちますように!簡単な休憩の後ノートレースの南尾根を下降して行く。100m程下った所で二人連れの登山者に会う。どうも林道から直登して来た様だ。私達も林道めがけ最短ルートを急下降。林道でワカン&アイゼンを外す。後は上龍華バス停まで一気に下る筈だったが好事魔多し?落ちていた枝に滑り転倒。危ない所だった!いつも言っているが最後まで気を抜いてはいけないのだ。獣除けの柵を過ぎるとバス停は直ぐだ。久し振りの重装備山行であったが無事下山でき、また雪山を満喫できた事に感謝すると共に同行のMMさんに感謝です。ありがとう‼ やっぱり山はええなぁ~!