５度目の縦走の朝、天気は思わしくなくマキノ高原へ向かうタクシーから見る空は今にも雨が降り出しそうだ。高原の駐車場に着くと他府県ナンバーの車で一杯！どうもオートキャンプの順番待ちらしい。出発の準備をしていると案の定、雨が降り出してきたがウインドブレーカーで歩き出す。スキー場跡を過ぎヤンキースロープ（昔言っていた）からは階段状になっているが荒れていて歩きにくい。東屋に着くと何と！雪が少し残っていた。途中で登山道が大きく崩落している。沢筋から堰堤あたりに来るとイワカガミの葉っぱが光っている。粟柄峠に近づ

くと強風がゴーゴーと吹いている。ここは風の通り道だ。赤坂山に着くと遠く野坂岳まで見えている。風が強いので少し下った所で一本立てる。急下降から登り返すと明王禿の岩稜帯だ。モアイ像みたいな岩がある？三国山までの谷筋には残雪が思ったより多く残っていた。やっぱり登山者は誰もいない！鉄塔までは残雪もあり踏み跡薄くルートファイディングが必要である。最低鞍部までは古道が残り思ったより歩き易い！此処まででルートの約半分。一本立てる。いつの間にか日が差し始めている。P661まで藪の急登を進む！倒木だらけだ！庄部谷山分岐に近づくとブナの大木が多くあるが何本かは台風の影響で倒れている。まだ芽吹くには早いが春はそこまで来ている。

芦谷山で直角に右折しブナの大木を跨ぎ急斜面を下る。細い尾根だが少しのアップダウンがある。”もう”足が大分疲れて来たようだ。ブルーベリーの枝が結構うるさい！ブナの大木が倒れている所が山ルート分岐。一本立てる。鉄塔を過ぎP797までユックリ歩を進める。ピークを右に折れる。その先の緩い登りが足にこたえる！背丈の低い疎林を抜け最後の急登の先に誰もいない野坂岳のピークがあった！強風のため避難小屋へ急ぐ。戸を開けると単独の登山者がシュラフを広げ泊まる準備をしていた。やっと！珈琲タイムが出来た。小屋の中は”やっぱり”ホッとする。小屋の先は少し