南東の空低く太陽が輝いている。季節が移り行くのは早いものだ。歩いていても影が長く夕方のようである。黒谷バス停でバスを降りると既に”しゃくなげ”公園でメンバーが待っていた。何時もの電車が遅れ高島駅からタクシーとなった。丁度一年前と同じルートである。紅葉はどうだろうか？少し遅い気もするが？予定より30分遅れで出発。獣除けの柵を過ぎると直ぐ尾根に取り付く。”しょっぱな”から150ｍの急登だ。今回この様な急登が３回あるので気合を入れよう。右側が切れ落ち注意が必要だ！320ｍの小ピークからP448を目指し尾根芯を進む。やはり紅葉は終わりが近い様だ。それでも皆、思い思いにカメラを向けている。

所々で藪漕ぎもあるが、なだらかな尾根が続いている。P448でルート確認。間違い易い所だ。落ち葉を踏みしめるとカサコソと音を立て”ホッコリ”する。本来はP473から西へ進むが、かなり急下降なので安全を優先し遠回りし廃小屋地点に進む。まだ少し紅葉が残っているので感激！赤い紅葉とシロモジの黄葉が癒しを与えてくれる。此の辺りだけ”ゆったり”とした時間が過ぎている様な感覚だ？前方に倒木地帯が見えると急登の始まり。檜の大木に大蛇が巻き付いている様に見える。倒木を乗り越え四駆を駆使し確実に進む。150ｍ程の登りで少し広くなった小ピークに着く。さぁ最後の急登だ。此処は直登したが少し左方向から進んだ方が良い様だ。傾斜が緩くなると一投足で縦走路に出る。すぐ右

に滝谷ノ頭がある。その少し先でランチタイム。初冬の日向は暖かい。昼寝も出来そうだ。”おにぎり”を頬張り珈琲タイム。さぁ先へ進もう。縦走路は日陰で少し肌寒い。小さなアップダウンを繰り返し葉を落とした広葉樹が広がる横谷峠に着く。週末の縦走路は登山者が多く何人かのグループとすれ違う。皆、最後の紅葉を楽しんでいる様だ。峠から畑まで掘り込まれた古道を下って行く。道中では未だ紅葉を楽しませてくれる筈だ。畑の集落が見渡せる所まで来ると前方に今日歩いた尾根が目の前に見える。そんなに急には見えないが中々歩き応えのあるルートだった。バリルート最高！感謝！