武奈ヶ岳で日の出を見よう② 2022.11.3-4

コヤマノ岳テント泊・武奈ヶ岳で日の出を見よう 2022年11月3日(祝)4日 霧/晴れ

メンバー CL.エーちゃん N・Yさん K・Aさん

コース:タイム 11/3 イン谷8:45…大山口9:15…金糞峠10:25…12:25コヤマノ岳・テント泊

 11/4 テン場8:45…北比良峠9:50…カモシカ台10:44…大山口11:35…イン谷12:00…13:00JR比良駅


 今年二度目の日の出を見よう山行だが今回は紅葉も楽しみである。何時もの様にイン谷から歩き出す。祝日の為か登山者が多い。大型ザックは夜の楽しみが”いっぱい”でズッシリ重い。大山口を越えた所にある水場で一口。ゆっくり進んで行く。今日の琵琶湖は霧が立ち込め比良も隠されている。青ガレ手前の堰堤まで来るとガスが切れ始め色とりどりの紅葉が顔を出し始める。もう何人ものグループが追い越して行った。青ガレの上部で霧が晴れ青空が広がって来る。この辺りから紅葉が楽しませてくれる。まさに”山粧う”だ!

少し遅かった
少し遅かった

ザレタ急登を登りきると金糞峠に着く。もう周りの木々は多くが葉を落とし初冬の装いだ。風が吹くとTシャツ一枚では肌寒い。奥ノ深谷まで進むと小橋を渡る。この辺りは小上高地の様で好きな場所である。まだ少し紅葉が残っていて楽しませてくれる。少し進むと右岸へ渡渉する。小橋は流されたままである。杉林の中は足にやさしく歩き易い。右に屏風岩が見えると十字路は直ぐそこだ。呼吸を整え急な南尾根に突入!上部の山毛欅林の紅葉はどうだろうか?残念ながら殆どは葉を落とし秋の終わりを告げていた。倒木を過ぎると分岐は直ぐそこ。もう装いは過ぎているが山毛欅林は”ほんのり”暖かく迎えてくれる。重いザックから後少しで解放される。一投足でコヤマノ岳頂上に到着。早速テント設営。

疎林の向こうに武奈ヶ岳が見える
疎林の向こうに武奈ヶ岳が見える

そう言えば、まだ昼過ぎで時間はタップリある。山毛欅林を散策したり昼寝をしたり”まったり”過ごす。何という贅沢な時間だ!こんな幸せな時間を過ごせる事に感謝である。今日は不思議と暖かく外で宴会が始まる。ワインや焼酎と宴は続く。陽が落ちて来ると周りが赤く染まって来る。映画の1シーンの様に時間がスローモーションで過ぎて行く様だ!夕日が沈むまで、この一時を満喫したのだった。東の空に月が浮かび、その近くには木星が輝いている。真っ赤な夕日が地平線に消えると夜の帳が下りて来る。見上げるとカシオペア座やアンドロメダ。M31星雲がボーっと見える。早くも東の空に冬の使者オリオンが姿を現してくる。確かに季節は冬へと変わって行くのだ。風も無く最高の一時だった。

周りが赤く染まる
周りが赤く染まる
まるで千手観音
まるで千手観音
一日が終わる
一日が終わる
朝日が顔を出す
朝日が顔を出す

 翌朝、テントから顔を出すと周りはガスに覆われている様だ。日の出は見られるだろうか?心配になって来る。少し東の空に色がついて来ると夜が明けて来る。武奈ヶ岳方面にはガスが流れ日の出は望めそうも無く、この場でその時を待つ事にする。残念な事に東の空には細い雲が覆い、その間から少しだけ赤い太陽がが顔を出した。期待したが思ったほど綺麗なモルゲンロートにはならなかった。この二日間”のんびり”とした時間を過ごし紅葉とアーベントからモルゲンや星座の瞬きを見られたのは本当に幸せな一時だった。此れからも、こんな贅沢な時間を過ごしたいものだ。