野坂岳・新緑の山毛欅を愛でる  2021.5.8

新緑の山毛欅を愛でる・山コース~野坂岳  2021年5月8日(土)晴れ

メンバー  CL エーちゃん M・Mさん K・Aさん

コース:タイム 山ルート登山口8:30…第一鉄塔…第二鉄塔…第三鉄塔…第四鉄塔10:15…11:15野坂岳11:50…

  第三鉄塔12:48…第一鉄塔13:15…登山口13:50


黄砂に煙る頂上にて
黄砂に煙る頂上にて

  久しぶりの野坂岳山行だ。湖西道路を車で走ると右手に琵琶湖が綺麗に見える。此処から望む琵琶湖が好きである。峠を越え一路、山集落へ。林道にある獣除けの柵を越え奥へ進むと登山口に着く。少し手前で車を止める。他の車は無く、どうも私達だけの様だ。準備の後、歩き始める。足元にマムシグサが鎌首を上げている様だ。木々の新緑が眩しいくらいだ。登山口の作業小屋を過ぎると、一回目の渡渉。以前には橋が架かっていた筈なのだが?少しで分岐点があるが此処は左へ。直ぐに2回目の渡渉も難なくクリヤー。二年ほど前には関電作業の為、モノレールが設置されていたが今は跡形もない。谷筋が細くなると足元がぬかるんで来る。その奥に登山道が続いている。右尾根のP351を目指し急登に取り付くも案外早く第一鉄塔

新芽が綺麗だ
新芽が綺麗だ

に到着。敦賀市街が綺麗に見える筈だが生憎、黄砂に霞んでいる。第二鉄塔までは緩やかな登りで着く。見上げると野坂岳の東面が緑一色で初夏の装いである。第三鉄塔までは少し岩稜交じりのザレた急登を登る。その先は期待した通りブナの大木が眼前に現れる!まさに新緑の山毛欅を愛でる!である。登山道に大きく根を張っている。まるで血管の様でもある。稜線までブナの回廊は続く。皆、テンションMaxだ!晴れてはいるのだが黄砂で新緑が少し陰って見えるのは残念でもある。稜線を右に折れると展望の良い第四鉄塔に着く。

ブナの新緑
ブナの新緑
まるで生き物の様なブナの幹
まるで生き物の様なブナの幹

此処で二人連れの登山者が抜いて行く。どうも山から粟野へ縦走する様だ。P797まで最後の急登だ。赤坂山から縦走した時は、この坂が一番堪える所である。ピークを右に折れると緩やかな稜線を進む。沢山のブナの木々が迎えてくれる。庄部谷山辺りでは風力発電の為、沢山の山毛欅の木を伐採する様だが一度壊したものは元には戻らない!自然破壊そのものであり残念だ!細く掘られた登山道を進むと辺り一面カタクリが?残念ながら、もう終わっていた。疎林を抜けると登山道は赤土に変わる。濡れていると下りは滑り易い。

赤坂山までの縦走路を遠望
赤坂山までの縦走路を遠望

賑やかな声が聞こえて来ると野坂岳頂上に飛び出す。広い頂上は登山者が一杯!少し空いている所に腰を下ろす。地元の登山者に野坂の主の事を聞くと、もう高齢の為、山をやめられたそうで残念である。おにぎりと珈琲タイムで、ゆっくりする。黄砂の為、見晴らしが悪いのが残念だ。本来なら白山も望めたはずだが?後は来たルートを戻るだけなので、ブナの林を楽しみながら下るとしよう。何とか足は大丈夫そうで安心だが油断禁物。今度は秋の紅葉を愛でたいものだ。感謝!