比良全山縦走・上龍華~荒川橋 2022.5.3-4

比良全山縦走・上龍華~霊仙山~烏谷山~武奈ヶ岳~蛇谷ケ峰~荒川橋 2022年5月3・4日 晴れ

メンバー CL.エーちゃん N・Yさん

コース:タイム 5/3 JR小野駅ー上龍華バス停7:25…霊仙山9:10…10:10権現山10:20…蓬莱山11:45…木戸峠12:25…12:55比良岳13:20…烏谷山13:55…南比良峠14:35…金糞峠15:15…コヤマノ岳16:25・テント泊

5/4 コヤマノ岳6:20…武奈ヶ岳6:42…釣瓶岳7:40…イクワタ峠8:10…地蔵峠8:45…横谷峠9:20…10:00滝谷ノ頭

10:10…10:55蛇谷ケ峰11:25…朽木スキー場12:05…入部谷越12:25…P517.13:00…450m分岐13:30…NHKアンテナ広場14:20…荒川15:10…15:25下荒川バス停15:58ーJR安曇川駅


霊仙山から琵琶湖を望む
霊仙山から琵琶湖を望む

 地元の山岳会に入会して早や25年余り。山を始めて50年になった。ここ10年程は縦走山行に興味が湧き実践するようになった。上越国境縦走に始まり、栂海新道・親不知~白馬岳。祖母谷温泉からダイアモンドトレール周回。乗鞍岳縦走・千町尾根~平湯温泉。南アの仙塩尾根縦走。山ではないが数年前の琵琶湖一週徒歩踏破。ここ何年か計画していたが天候悪く中止になっていた比良全縦だ。比良にハマって6年余り。ヤッパリ全山縦走しなければ納得出来ないのである。一度目は権現山~比良山岳センターまで。今回は南端から北端迄の全縦だ!当初の予定は4月末だったが荒天の為変更。やっと、その日がやって来た!JR小野駅から予約しておいたタクシーで上龍華バス停へ。この区間バスがあったが21年度末で廃止になっていた。集落を抜け林道を進むが一抹の不安が脳裏をかすめる。本当に歩けるのだろうか?数年前捻挫した左足首と最近右膝にも不安がある。しかし、もう歩くしかないだろう!?

新緑が眩しいズコノバン
新緑が眩しいズコノバン

南尾根を一気に進み倒木地帯が現れると霊仙山だ。琵琶湖が綺麗に見える。此処から急下降。前回ホッケ山で雪庇を見よう山行の時はこの登り雪が多く難儀した場所だ。しかし今日は楽勝!小さなコブを二つ程過ぎると新緑が綺麗なズコノバン。権現山までの急登が始まる。足元にはイワカガミ。見上げると新緑が空を覆い疲れを癒してくれる。話し声が聞こえて来ると頂上だ。その手前にイワカガミが群生していた。ヤッパリ連休は登山者が多い。長い縦走のやっとスタート地点か?この先、眼下に琵琶湖を眺めながら歩き慣れた縦走路を進んで行く。ホッケ山から小女郎峠を過ぎP1101の笹原で一本立てる。緩やか草原地に足も軽い

小女郎峠は直ぐそこ
小女郎峠は直ぐそこ

まず一個目の”おにぎり”を胃袋に入れ歩き出す。ザレた登山道を少し登ると観光客だらけの蓬莱山に到着。眺めは良いがファミリーやカップルが多く打見山迄まで一気に進む。木戸峠へスキー場を下ると静かになる。峠からクロトノハゲ迄のトラバース道は崩れていて、もう通過は困難であろう。比良岳まで芽吹き始めた疎林を眺めながら進んで行くが案外ルートを間違いやすいのだ!私達も縦走路の比良岳分岐を通過の予定だったが登りついた所が見覚えのある比良岳頂上だった。あんパンをかじり珈琲タイム。今回2日間の食糧はパン3個、おにぎり4個と6個入りの餅だ。ここで単独の登山者と出会う。神戸から来たらしくテン泊の縦走で蛇谷まで行くらしい。今日明日と好天予報なので満喫できるだろう!

烏谷山から琵琶湖のロケーション
烏谷山から琵琶湖のロケーション
堂満岳と釈迦岳が重なっている
堂満岳と釈迦岳が重なっている

この先、葛川越までの急下降と烏谷山の急登が待っている。大岩からの急下降を慎重に進むと葛川越。此処から150m程の急登。フッフッハー喘ぎながら登りきると狭い山頂の烏谷山に着く。餅を一つ水と一緒に流し込む。遠くに武奈ヶ岳が見えるが未だ先は長そうだ?一気に下り暫くで荒川峠。峠から稜線を直接北比良峠に進む。藪をかき分け一投足で峠に着く。手前に雪の名残か小さな水溜りが出来ていた。堂満岳の西側のトラバース道に入る。シャクナゲは終わりの様だ。人気の無い金糞峠下の沢で水を満タンにする。奥ノ深谷に架かる木橋を渡り左折するとテントが一張り。二人の登山者がもう、酒盛りをしていた。私達はもう少しの辛抱だ。直ぐに少し薄暗くなり始めたヨキトウゲ谷へ進む。左岸から右岸へ渡り少しで、また小橋を渡る。今日最後の急登!コヤマノ岳南尾根だ。樹林帯が終わると傾斜が緩くなり山毛欅林が広がっている。つい二週間ほど前に下山したルートだ。頂上まで一投足!直下の見晴らしの良い場所にテント設営。先ずビールでカンパ~イ!眼前の琵琶湖はその表情を刻一刻と変化させていく。西の空に二日月が見える。その下の夕日が真っ赤に染まり沈んで行く。夜のとばりが沈んで来ると星が瞬きだす。北の空には北斗七星。東の夜空を支配するかのように獅子座が、その姿を見せつけている。私達は、何て贅沢な時間を過ごしているのだろう!暫し時が止まった様だった。感謝!

カンパ~イ!!                                 
カンパ~イ!!                                 
獅子座の雄姿                 
獅子座の雄姿