三舞谷左岸尾根~コヤマノ岳南尾根ルート探査 2022.4.16

三舞谷左岸尾根直登~御殿山~コヤマノ岳南尾根 2022年4月16日(土)雨のち晴れ(強風)

メンバー CL.エーちゃん N・Yさん

コース:タイム 葛川梅ノ木町バス停8:45…530m.9:25…11:00御殿山コース登山道11:15…御殿山11:25…ワサビ

 峠11:30…中峠11:55…コヤマノ岳12:25…12:40南尾根1080m.13:00…金糞峠13:30…青ガレ14:15…イン谷15:00


梅ノ木バス停
梅ノ木バス停

 もう三舞谷には足を踏み入れる事は無いだろうと思っていた。前回二度目の谷は、かなり荒れていて疲労困憊だった。今回は左岸尾根直登ルートを計画。地図を見ると、結構な急登!よくもまあ、こんな山行を計画するもんだと感心する?が、何だかワクワクする。自宅を出る時は晴れ間も出ていたが花折トンネルを過ぎるとフロントガラスに少し大粒の雨が落ちて来る。葛川梅ノ木町バス停に着くと少し小降りになる。これ位の雨なら合羽を着るほどでもないかとウィンドブレーカーで歩き出す。雨に濡れた道に桜の花びらが落ちている。お寺の手前の尾根に取り付く。ほぼ踏み跡は無く適当にルーファイしながら進む。下部は広尾根で樹林帯が続く。暫くで朽ちた炭焼き窯跡

登山道手前で大きな雪渓に出合う
登山道手前で大きな雪渓に出合う

其処を過ぎると前方に苔の付いた岩がゴロゴロしているのが見える。ゴーロ地帯を越すと足元は腐葉に土覆われ歩きやすくなる。前方の尾根に少しトラバース気味に進む。尾根は段々細くなって来る。この辺りから上部は右斜面がスパッと切れ落ちナイフリッジになっている。倒木を避け馬酔木をかき分ける。目の前の木にクマゲラ?が開けた新旧の穴があった。新しい穴を見るのは初めてで感激する。ホッとするのも束の間?まだまだナイフリッジの急登は続く。四駆を駆使し木の根を掴み岩を手掛かりに”よじ”登って行く。こんな急登なのに三舞谷と比べれば未だマシである?一瞬、右の谷に薄日が差しガスに煙る新緑が気持ちを癒してくれる。右手上部に崩落地が見えて来ると登山道は近い。大きな雪渓が

一瞬、幻想的な風景を見せてくれる
一瞬、幻想的な風景を見せてくれる
口ノ深谷を渡渉する。
口ノ深谷を渡渉する。

現れると其処が登山道だ。こんな時期まで残雪があるのの驚いている!今シーズンはヤッパリ2~3mの積雪があった様だ?登山道に出た所で一本立てる。こんな日でも武奈ヶ岳は人気があるのか数人の登山者が過ぎて行く。ガスが流れ時折り青空が顔を出す。前方のピークのその向こうに御殿山があった。武奈ヶ岳が流れるガスの間から顔を出す。写真を撮ったが少しピンボケだった。少しの急下降でワサビ峠に着く。この先、口ノ深谷に向け一気に下降し谷底を進んで行く。前方が明るくなると其処が渡渉点。数名のグループが宴会をしていた。中峠への登り返しは少し堪える。峠からコヤマノ岳へ。時々陽光が差し芽吹き前の疎林が明るく笑っている?疎林の間から緩やかな南尾根が見えて来ると分岐点。せっかくなのでコヤマノ岳ピークまで歩を進める。大きな山毛欅が枝を広げている。さぁ、もう一つの

蓬莱山が見える
蓬莱山が見える

初ルート南尾根に進むとしよう。初めは広尾根に大きな山毛欅が点在する疎林が広がっている。気持ちの良い尾根だ。少し下った所で一本立てる。それにしても”やっと”二回目の休憩。何処も風が強く休める場所がなかったのだ。今までの暑さが嘘のように今日は強い冬型の気圧配置で場所によっては10~15mの強風が吹いている。”おにぎり”でお腹を満たし珈琲でホッコリする。さぁ腰を上げよう。この尾根は中々歩き易くハマりそうだ?810m鞍部まで一気に下降。少しの登り返しで奥ノ深谷金糞分岐を目指す。すると何という事だ!周りはシャクナゲの群生地ではないか!まだ花には早いが是非とも訪れてみたい所だ。深谷の小橋を渡ると足元にイワウチワが花をつけている。登り返すと金糞峠に着く。暴風が吹き抜け休憩する処ではない!琵琶湖を眼前に望みながら足早に下って行く。休憩も無しにザレ場や青ガレを慎重に下って行く。大きな堰堤に着くと安心である。こんな場所にも未だ残雪が残っていた。イン谷までは”のんびり”行こう!悪天にもかかわらず三舞谷左岸尾根直登とコヤマノ岳南尾根を踏査できた事に感謝である。同行のNYさん有難う!ヤッパリ山はええなぁ~!

コヤマノ岳南尾根の綺麗な疎林
コヤマノ岳南尾根の綺麗な疎林