富士山五合目・精進口登山道を歩く 2021.11.6~7

富士山の古道を歩く・精進口登山口~五合目佐藤小屋 2021年11月6日7日(日)晴れ・雪

メンバー CL.エーちゃん M・Mさん K・Aさん

コース:タイム 11/6 精進口登山口6:25…富士風穴8:20…一合天神峠9:45…二合10:35…11:45三合12:00…四合

         13:05…14:00五合目14:20…14:50佐藤小屋・泊

                                   11/7 佐藤小屋5:30…五合目6:15…四合6:45…三合7:40…二合8:35…一合天神峠9:20…富士風穴

                                           10:25…11:59精進登山口


精進湖畔からの富士山
精進湖畔からの富士山

 富士山は見る山だと思っていた。数年前、計画したのだが台風で中止。その後、諦めてしまっていた。登るのなら下から(古道)と決め青木ヶ原樹海からのルート、精進口ルートで御中道を目指す山行を計画。精進口登山道は大正12年に開通した精進湖からスバルライン終点五合目までの登山道で登山バスが通っていたと聞く。前日発で一日目は少し白糸の滝を観光する。その後、登山口を確認し精進湖畔の精進レークホテルに宿泊。部屋と露天風呂から正面に富士山を眺められる最高!のロケーションだ。茜色に染まる富士を眺めつつ明日の期待が高まって行く。翌朝、思ったより早く目覚めホテルが用意してくれたモーニング珈琲を頂き6時出発。登山口まで10分ほどで到着。

夕日に染まる富士山
夕日に染まる富士山
夜明けの富士
夜明けの富士

さぁ出発!期待と少しの不安を感じ歩き出す。樹海は鬱蒼として薄暗いイメージだったが意外と明るく所々にある広葉樹の紅葉と色とりどりの落ち葉が綺麗で気持ち良く歩ける。樹海には倒木が多いが溶岩の大地の為、土が少ないので根が張らないためらしい?しかし一合目までの長い事!予定は3時間半。余りにも長くどこを歩いているのか分からない位だが木々の彩が癒してくれる。県道に出合うと数台の車が止まり此処から登る数人の登山者達がいた。その先、直ぐで富士風穴がある。溶岩台地に大きく口を開け、まるでアンコウの口の様だ?立ち入り禁止なので残念ながら冷風を感じられなかった。樹林の間から大室山が富士山の様に見える。此の辺りは自然林が残り大きな山毛欅の木もある。1155年程前、弓射塚辺りから噴火した溶岩が大室山を迂回した為、原始林が残ったと聞く!暫くで登山道は南東方向に真っ直ぐ続いて行く。一体どこまで続いているのか?普通の登山道には無い事だが色とりどりの落ち葉が癒してくれる。西尾山を大

三合手前、黄金色のカラマツ
三合手前、黄金色のカラマツ

きく巻くように進むと”やっと”一合天神峠に着く。此処は天神山との鞍部だ。此処から登る人も多そうだ?やがて登山道は細くなり小さな溶岩がゴロゴロして歩きにくくなる。イカドノ山を左に過ぎると二合の林道分岐。プレハブ小屋が建っている。樹林帯の間にある紅葉をさらに進むと車の音が聞こえて来る。間もなくスバルラインを潜る。唐松の紅葉が素晴らしい!溶岩むき出しで少し足元が悪くなるが傾斜が緩くなると広い三合奥庭分岐に着く。背丈の低いカラマツが黄金色の装いだ。二合辺りから同行者の足の具合が悪いらしく奥庭から御中道の予定だったが上部はガスで隠れているので眺望は望め無さそうでスバルライン五合目まで直接登る事にする。溶岩の古い石積が続く広い道を進むと周りはカラマツ林に変わる。

秋の彩
秋の彩
少しだけ上部が見えた
少しだけ上部が見えた

落葉松林の足元は一面イワダレゴケが覆い、まるで緑の絨毯を敷き詰めた様である。四合の廃屋を過ぎると少し傾斜がきつくなり足元がカラマツの落ち葉で歩き易くなる頃、雪で白くなり始める。最後は階段状に土留されているが雪の吹き溜まりが凍っていた。子供たちの賑やかな声が聞こえると”やっと”五合目に飛び出した!ヤッパリ此処は観光地だ!老若男女が賑やかである。気温0度位か?風がきつく体感はかなり低い。上着を羽織り佐藤小屋へ急ぐと間もなく霰が叩きつけて来る!合羽を着れば良かったが我慢する。途中の何々?崩れ辺りはカラマツの黄葉が見事である。晴れていれば尚だ!やっとの思いで着いた佐藤小屋は暖かかった!濡れたウエヤーを乾かし薪ストーブで冷えた体を温めると”ほっこり”して来る。そろそろビー

ビールで乾杯
ビールで乾杯

ルで乾杯するか!何と⁈瓶ビールがあった!おかみさんは話し好きらしい?今日の夕食は、すき焼きと松茸ごはん!ん?聞き違えか?本当にそうだった!おまけに手作りの餃子、茄子の煮つけに煮大根&手羽先等々。山小屋で何と!贅沢な食事か。他では絶対ないだろう!おかげでビールが進んだのは言うまでもありません。外はガスに覆われ何も見えない。明日はどうだろうと思いつつ?8時就寝。おやすみ。翌朝3時起床。おかみさんが早く朝食を準備してくれた。何と鍋焼きうどんだ!名物の吉田うどんらしく腰があり温まるのは間違いない。本当に贅沢な食事だった。予定より早く5時半出発。ヘッ電を点け薄すく積もった雪を踏んで歩き出す。ま

夜明けの富士吉田方面
夜明けの富士吉田方面
カラフルな落ち葉
カラフルな落ち葉

だ雪が少し降っている。五合目から遠くに八ヶ岳が望めた。下りだしは雪が付いていて軽アイゼンが必要かと思っていたが難なく通過した。長い下りが始まる。シーズン初めての新雪を踏む。地元では未だ一月も後だ。所々でシャクナゲがもう来シーズンの芽を付けている。四合を過ぎると雪も無くなり。登山道にはカラフルな落ち葉に覆われ歩き易い。上部の雪が下部では雨だった様で落ち葉が濡れている。その落ち葉に陽が当たると尚美しい!富士風穴を過ぎると登山口は近い。丁度、昼に下山できた。西湖畔で入浴を済まし最後の富士を眺めつつ帰路についた。天候にも恵まれ20㎞のロングコースと青木ヶ原樹海を一緒に歩けた仲間に感謝!感謝!です。ありがとう!

カラフルな落ち葉
カラフルな落ち葉
西湖から富士山
西湖から富士山