比良の古道を歩く・深谷ルート 2016.3.26

メンバー エーちゃん  S・Tさん

コース・タイム

 イン谷8:20…ノタノホリ8:50…深谷林道出合9:07…深谷小屋跡9:55…11:10南比良峠11:40…金糞峠12:25

 …ダケ道分岐13:15…イン谷13:30


 朝から抜けるような青空の下、気持ち良くイン谷を出発。まずノタノホリを目指す。古い別荘地を通り抜けると登山道が始まる。1月にも堂満岳へ行くのに通った道なので早くに到着。静かな池で冬も凍らないらしい。少し進み分岐へ。西方向に行くと堂満岳へ南方向は地図上で点線の道。今日はこちらへ下って行く。古道ではあるがはっきりしているのは最初だけであった。踏み跡程度になり正面に堰堤が見えるとルートファインディングが必要になる。五つ目の堰堤を過ぎると前方が明るくなり林道出合に飛び出す。舗装された林道を右へ。堂満小屋跡(現在は更地になっている)から少しで舗装も終わり歩きやすくなる。

二つ目の堰堤が見えると沢を左手へ。三つ目を右手へ渡る。八つ目、鉄の堰堤で対岸へ渡る。ガレ場が多くなり古い堰堤をいくつも越えていくと、丸山谷分岐。古いロープがあるが当てには出来ない。行き止まりの様な所にある堰堤の間を喘ぎながら登ると突然!目の前に朽ちかけた深谷小屋が現れる。雨宿り位は出来そうであるが薄暗い谷の間にあるので、ちょっと気味が悪い。ここから先が今日一番の核心部である。小屋裏の尾根末端に取り付く。直登ルートで、しかも左右が切れ落ち細くなっているので此処しか登る所が無さそうである。取り付いて見ると足元が柔らかい!かなりの急登を、雪でもないのにキックステップ!木の根っこを手掛かりに四つん這いで登る事200m。やっと上部の古道に出会う。かなり緊張の連続であった。一安心でルンルン気分と思いきや、古道もあちこちで崩壊している。どうも右に右にと進んでいる様で、左方向へ進んだ方が良かったみたいである。

峠に近づくと道も緩くなり、先日降った雪が残っている。手前の窪みでコーヒータイム。かなりハードな山登りで緊張の連続だったのですが満足感と、暫しその余韻に浸ります。誰もいない峠で記念写真を撮り金糞峠へ。けっこう積雪がある。堂満岳分岐辺りにはシャクナゲの木が沢山ありましたが、花の時期ではないのが残念です。緩く登り返し岩場を下ると金糞峠。20年前とは様子が大分変って、かなり荒れているようだ。しかし、ここから望む琵琶湖方面の景色はとても綺麗です。ガレた急斜面を足元に注意しながら、ゆっくりと下って行きます。ダケ道分岐辺りは綺麗に整備されているようだ。あとは緑のトンネルをイン谷まで。S・Tさんとは何時も一緒だが、どんなルートでも安心できる相棒である。 大満足の一日でした。