比良縦走・畑~武奈ヶ岳~小川新道~深谷 2018.5.5

比良縦走・畑~横谷峠~武奈ヶ岳~小川新道~南比良峠~深谷   2018年5月5日(土)晴れ

メンバー CL.エーちゃん S・Tさん K・Sさん Y・Mさん M・Kさん M・Mさん

ルート:タイム JR近江高島駅7:27(バス)--7:49畑8:00…横谷峠8:45…地蔵峠9:15…笹峠9:35…イクワタ峠

 10:00…釣瓶岳10:35…細川越10:50…11:25武奈ヶ岳12:00…コヤマノ岳…中峠12:28…シャクシコバの頭12:37…(

 小川新道)ケルン13:15…13:37大橋小屋13:45…14:13南比良峠14:25…15:20深谷小屋跡15:30…16:30JR比良駅


細川越手前から武奈ヶ岳を望む
細川越手前から武奈ヶ岳を望む

 朝から気持のよい青空。何時もより一本早い電車に乗車。湖西線の車窓から見上げる比良連山は青空に映えて、とても綺麗だ。近江高島駅でバスに乗り換え終点の畑で下車。バス停の横には真新しいトイレがある。準備の後急な坂を歩き出す。程なく八幡神社の前を通ると中から賑やかな声が聞こえてくる。どうも、お祭りの様だ。登山口まで地図を頼りに進む。小さな十字路を右に折れ正面の工事中の琳明寺に突き当たる。その門前右側から田圃の畦道。どうも此処を進むようだ。足を踏み入れると直ぐに蛇が二度驚いて逃げて行く。こちらの女性達もビックリである。沢沿いを登って行くと獣避けの柵がある。扉を開け林道を渡ると登山道に入る。少し進むと左方向直角に折れる。直進は作業道なので注意が必要だ。九十九折れになった古道を進むと眩いばかりの新緑が広がる横谷峠に着く。爽やかな風が吹き、鳥のさえずりが聞こえ気持ちの良こんな所でユックリ昼寝でもしてみたいものだ。

安曇川支流の源頭部
安曇川支流の源頭部

さぁ、今日は先が長いので歩を進めよう。緩やかなアップダウンを繰り返し新緑の縦走路を進んで行くと地蔵峠手前には林道が走っている。程なく最初のピークの地蔵山に着く。木々の間からリトル比良の稜線が少し霞んで見える。笹峠を過ぎ少し急登すると樹林帯を抜け見晴らしの良い笹原が現れイクワタ峠に着く。まるで二重山稜のような尾根と尾根の間に源頭部が見えている。釣瓶岳までは見晴らしの良い稜線を進むが今日一番の急登である。釣瓶岳からは植林が邪魔をして武奈ヶ岳はまだ見えてこない。一旦下り小ピークを越えると、やっと木の間から前方に見えて来る。背丈の低い木々の枝が邪魔をして歩きにくいが一歩づつユックリ歩を進める。細川尾根合流点を過ぎると目の前に黒山の人だかりのピークがあった。手前の岩場で久し振りの珈琲タイムを取る。

小さなケルン・ここを右に折れ沢筋を下る
小さなケルン・ここを右に折れ沢筋を下る

武奈ヶ岳頂上で記念写真を撮り雑踏から逃げる様に足を運ぶ。コヤマノ分岐手前で登山道が一部崩れているので注意が必要だ。コヤマノ岳を過ぎ中峠までは新緑の中、春の木漏れ日を浴びながら進む。この先、小川新道は今日一番の核心部で確実なルートファインディングと慎重な判断が必要である。連休だからか?若い登山者4人が通り過ぎて行ったが、1000mで方向を間違え右の尾根を下って行った。ちょうど踏み跡が消えている所でコンパスをだしルート確認。先の若者に間違っている旨コールする。少し左へトラバース気味に進むと踏み跡が見えて来る。少し傾斜が緩くなった所で先程の若者が抜いて行く。月見岩を過ぎケルンの地点でルート確認。此処で直角に折れ右の沢筋を下って行くが、かなり荒れていて慎重に行動しなければいけない。ふと先の4人組の姿が無いのに気付く。かなり下まで見通せるのだが・・まさかそのまま尾根通しに下りて行ったのか?少し心配になる。気を取り直し慎重に下り始める。まるで三舞谷を下っているみたいである。やがて傾斜が緩くなり奥ノ深谷登山道と合流し左に少し進むと大橋小屋に着く。小休止の後、丸太組みの小橋を渡る。

南比良峠から新緑の堂満方向を見る
南比良峠から新緑の堂満方向を見る

目の前に小さな祠がある。金糞峠の道を分け右方向に進路を取る。広い河原の中を進むと右手に荒川峠に続く深い沢筋が見える。左前方に屋根だけ残っている水晶小屋が見えて来る。小屋横を通り沢筋の斜面をトラバース気味に進むとやがて源頭部の広く緩やかな登りになり南比良峠に着く。峠手前の縦走路分岐には昔の石切り場の様な場所があり岩にはノミの跡が残っている。この先、深谷はハッキリした古道も残っているのだが下部はザレている上かなりの急下降が待っている。しかし去年通った時には真新しいロープが張ってあったので先ず大丈夫だろう。

深谷小屋跡
深谷小屋跡

さぁ、気合を入れて深谷へ。緩やかに下って行くと倒木が登山道を塞いでいる。前回よりも大分手前だ。この先も今シーズン降雪が多かった為多くの倒木があった。右斜面を登り大きくトラバースし古道に出る。途中分り難い所もあるが750mから下は殆んど直滑降で一気に下って行く。丸山谷にぶつかり藪をかき分けると深谷小屋跡の黒い屋根が見える。小屋の中を覗いてみるが暗くて中に入ってみる勇気はない。直ぐ前の堰堤を越え丸山谷の合流点の河原で最後の一本を立てる。見上げる稜線は緑色に染まり青空とのコントラストが格別に美しく感じた。もうゴールは目の前だ。沢に沿って進み三回渡渉し舗装した林道に出るとやがて比良の集落が見え、長くマニアックな縦走山行が終わる。