比良の古道を歩く 荒川峠~大橋  2018年12月8日(土)曇

メンバー CL.エーちゃん M・Mさん

コース:タイム

JR志賀駅8:20…登山口9:15…大岩谷分岐上部水場9:47…荒川峠11:10…深谷出合12:00…水晶小屋跡12:10…南比良峠12:47…荒川峠13:08…水場14:00…登山口14:25…JR志賀駅15:10


駅前から望む荒川峠方向・中央に堂満岳
駅前から望む荒川峠方向・中央に堂満岳

  以前から行って見たいと思っていた荒川峠の向こう側。

”やっと”その日が来たのだ!。昨日から胸の鼓動は高鳴り、何時もより目覚めは早かった。JR志賀駅から静かに歩き出す。見上げる空は曇り空だが気分は軽い。中谷出合から登山口へ。大岩谷分岐を過ぎると、大岩から”こんこん”と水が流れ出している沢を渉る。この大岩谷右俣は910mのテラスまで植林帯の深い谷歩きである。登山道の左側の枯れ沢は積雪期の直登ルートにもなる。一気にテラスまで登ると烏谷山が見える広い尾根になる。何度も通ったルートなので迷う事は無い。

南比良峠付近から沖島が見える
南比良峠付近から沖島が見える

直ぐに大きな倒木がある手前を右に。峠へのトラバース道に入る。足元には霜柱が咲いている。やはり氷点下なのだ!Tシャツでは少し寒い。眼下には琵琶湖の北湖が青く広がっている。遠く伊吹山が白く光り冬の到来を告げている。荒川峠は縦走路の分岐点。その向こうは倒木で遮られ薄気味悪く足を踏み入れては、いけないような雰囲気なのだ。落ち葉を踏みしめその未知の世界に突入する。と、どうだろう?葉を落とした今の季節だからか?古道が下まで続いている。歩を進めると沢筋か?古道か分らないほど何本もルートが在る。下方から風が吹き上がってくる。地図で現在地を確認しながら進む。左手からの沢の

こんな場所に小屋が
こんな場所に小屋が

出合を過ぎると小屋の屋根が小さく見えて来る。遠く離れていても小屋のドアが風に揺られ”メ―”と聞こえる。どう考えても山羊だと思ったのは二人だけか?恐る恐る小屋の向こう側へ・・・やっぱり、山羊は居なかった。小屋の下には古い洗濯機や発電機が半分ほど埋まっていた。昔は林業の方達が住んでいたのか?足早に通り過ぎる。大岩の間を抜け何度か渡渉すると倒木が行く手を塞いでいる。そこを越えると深谷ルートの分岐点に出る。此処までやはり倒木が多い。初めてのルートだが中々面白い廃道で何度か通う事になるのだろうと思う。大橋から水晶小屋跡までの沢筋も通る度、荒れているのが分かる。

荒川峠から帰路に
荒川峠から帰路に

南比良峠に近づくと冬木立の疎林が周りを埋めている。何時もの事だが山行中、殆んど登山者に会う事が無い静かな山行を堪能している。峠越えの風が少しきつくなって来る。石切り場跡を少し進むと南比良峠に着く。すぐ琵琶湖が目に飛び込んで来る。分岐に戻り荒川峠へ。植林帯を進みルートが急登になるとザレた登山道に変わる。上部で右のルートに取り付くのが正解だ。此処からの琵琶湖も最高だ。前方から今日初めての登山者が通り過ぎて行く。少し下ると荒川峠に着く。後は同じ道を下るだけ。念願の荒川峠周回山行が出来た事に感謝しつつ帰路に着いたのであるが、足は自然と駅前の赤提灯に向かうのである。   やっぱり山はええなぁ~