二日目 5月13日(日)雨のち大雨  35441歩

北小松5:50…7:00白鬚神社7:10…高島駅8:10…9:30安曇川駅前.果物屋9:40…新旭駅前10:55…今津バイパスJR高架下11:45…12:00今津ちゃんぽん亭12:30…今津ヴォーリス資料館…キリン堂…今津浜.東屋・テント泊


白鬚神社の鳥居と雨に煙る対岸の沖島
白鬚神社の鳥居と雨に煙る対岸の沖島

 静かな夜だった。夜が明けて来ると、もう釣り人達が竿を出している。少し遅くなったが雨が降る前に出来るだけ進んでおこうと簡単な朝食を済ませ出発。しかし歩き出して直ぐ雨が落ちて来る。何で~?予報では後半からの筈だが?仕方なく傘をさす。静かな北小松の集落を過ぎると161号に出る。途中民家の壁に古い看板があった。程なくの岩除け地蔵尊からロックシェードの様な歩道を少し行くと長い直線道路になる。途中のコンビニに立ち寄り食糧調達。キレイな流れの鵜川を過ぎた所で、やっと!高島市に入る。大津市は思っているより遥かに長いのだ。遠く雨に煙った鳥居が小さく見えて来る。段々大きくなり、やがて白鬚神社に着く。

ガリバー像
ガリバー像

参拝を済まし先を急ぐ。雨足は段々強くなって来る。鵜川四十八体石仏群の道を分け白鬚浜を回り込むと湖岸にトレーラが横転しブルーシートがかけられていた。この先、風車街道を行く予定だったが風雨強く諦め鯖街道方面へ進む事にする。近江高島駅前には大きなガリバーが立っている。足が痛く待合室で湿布を張り替える。この旧街道はバイパスが開通したため車の通行量が少なく静かだ。傘を差し黙々と歩いていると「何でこんな事始めたのか」と悔やんでいる自分と「此処まで来たら行くしかない」と言う自分が心の中で葛藤し始めている。歩いている人など誰もいないのだ。安曇川駅近くで上品な果物屋を見つけ無理を言ってバナナを一本だけ分けてもらう。口に入れると美味しく「ジヮ~」っと力が湧いて来る。安曇川を渡り左に折れた所にバス停のボックスがあつたので暫し休憩する。目の前をパトカーが過ぎて行く。

今津ヴォ―リス資料館
今津ヴォ―リス資料館

本当は西近江七福神めぐりもしたかったのだが、この大雨で残念ながら諦めてしまった。(後で後悔)新旭駅近くのコンビニで珈琲タイム。ホッ!とする。この先、歩道が細く家の玄関ごとに20㎝位のアップダウンが続くのだ。人には優しくない造りである。ゆるく登り下って行くと前方にバイパスの合流点が見えて来る。湖西線を潜り暫く進むと交差点角に”ちゃんぽん亭”があったので昼食とする。この間、前も後ろも車に水をかけられ散々だった。温かい物をお腹に入れると疲れが取れる。しかし、この大雨の中歩くのかと思うとテンションだだ下がりである。足が痛く持参の湿布も底をついて来たのでドラッグストアを探すはめに。何も見えない湖岸の道を殆んど下を向いたまま歩いている。しまった!琵琶湖周航の歌記念碑を通り過ぎてしまった。もう戻る気になれず諦める。今津駅前の大通りを北へ進んで行くと工事で通行止めしている場所があり、その前がヴォ―リス記念館だった。リプル手前にドラッグストアがあり大きな湿布を購入。再度、湖岸の道へ戻り先へ急ぐ。本当に大雨で下ばかり向いて歩いているうち石田川手前で道を間違え浜方向へグルッと遠回りしてしまう。橋を渡り集落を抜けると湖畔の遊歩道が続いている。しかし、この雨で5㎝位の水溜りになっている所が”どぼどぼ”になりながらテントを張れるような東屋を探す。今津浜でやっと少し大きな東屋があった。枯れた松の葉を下に敷きテントを張る。ガスで、濡れた靴やパンツの裾を乾かすとホットする。濡らしておいたタオルで体を拭き”ぱんぱん”になった右脚に先程買った大きな湿布を張る。明日には腫れが引きます様に。一晩中、雨音と波の音が大きく、あまり熟睡できなかったのである。