比良南部稜線から安曇川を隔てた西に見える高い山が皆子山だ。どうも京都の最高峰らしい？平バス停から歩き出す。今日もかなり冷え込んでいる。－3∼4℃位か？百井川沿いの林道を京都方向に進む。足元の草木には霜が降り真っ白になっている。橋の所が寺谷コースの取付きになっている。以前はその先に小橋があったのだが流されてしまい渡る事は出来ない。林道をさらに奥へ。府県境を過ぎ起点まで進む。この辺りで百井川を渡渉するはずなのだがチョッと深く渡れそうにない。仕方なく先ほど目星を付けていた府県境まで戻る。さぁ今日一番の難間の渡渉だ！各自それぞれのグッズ（長靴・シューズカバー・コンビニ袋）を駆使し渡渉完了！右岸で一休み。此処から750ｍ辺りを目指すが

暫く急登だ！府県境尾根を其のまま直登するのは急斜面の小沢筋なので諦め皆子沢左岸の末端尾根の650ｍ辺りを目指す。取り付きから陽が当たり体温急上昇！直登を避けたが此処もやっぱり急登な上、足元は不安定で藪も出て来る。支尾根に出るが府県境尾根まで馬酔木の藪がうるさい！750ｍの府県境尾根に出るも細尾根のブッシュがP734まで続く。冬枯れの疎林の間から先週登った折立山や権現山が見える。今まで見たことが無い方向からの景色は新鮮だ！細尾根を一旦下り馬酔木の藪を登り始めた時、後ろから”キャー”の声。どうも掴んだ枯木が折れて少し転んでしまった様だ？気を付けなければと思う。尾根が広くなって来ると景色が一変する。明るい雰囲気の疎林が広がり別世界だ！風も無く

気持ちの良い尾根が続くが頂上は確実に近くなって来る。寺谷分岐を過ぎると皆子山まで一投足だ！此処で初めて登山者とすれ違う。頂上からは奥に武奈ヶ岳が綺麗に見えている。広い頂上でランチタイムとしょう。おにぎりを頬張っているとソロの若者が近づいて来る。何と！葛川から武奈ヶ岳に登り右牛コバを周回し皆子山へ来たと？まだ此れから鈴鹿へ行くとの事？山梨県から来たらしいがスーパーマンの様な若者だった。私達はと言うと冬とは思えぬ山頂で”のんびり”と珈琲を燻らせているのである。後は樹林帯を下るだけだと思っていたが木々の間から景色が見え下山まで飽きる事は無かった。平では先週お世話になった杣の道に寄り美味しい珈琲を頂いたのだ。最後であろう暖かな冬晴れの贅沢な一日だった！