今年は早くから梅雨入りしたが山行中は梅雨の中休みになりそうです。前日に出発し市ノ瀬でテント泊する。昨日まで降っていた雨が止み明日から晴れの予報。翌朝、三ノ峰へ向け歩き出す。谷川沿いの林道を三ツ谷へ進み中俣谷川に架かる橋を渡ると直ぐ正面に以前取付いた尾根の末端がある。が、登山口は少し奥にある。東股谷川と中俣谷川の間の尾根に杉峠に続く登山道がある。登山道に踏み入ると直ぐ足元がズルズルと滑りグリップが全く効かない程”ぬかるんで”いる。やっとの事で無事通過。かなり急登だ！暫くで別山が見える開けた展望台に着く。今回、２グループで同じルートを歩く予定だったが、あまりの暑さで熱中症気味になり此処で敗退を決める。残念だがこの先は３人で進む事になった。P1249ピークを巻く辺りから道は細くなり谷側が切れ落ち足元が濡れ

注意しよう。アップダウンを繰り返し細い沢を何度か渉ると最後の水場。濡れた岩場をグッと登ると”やっと”杉峠に着いた。以前登った時は未だ残雪が多く、もう少し楽だったと思う。もう比良山より高い筈だが猛烈に暑い！この先、六本檜迄は先週、地元の山岳会が刈り払いされた様で歩き易くなっている。感謝しかありません！この間、思いの外アップダウンも多く時間が掛かる。六本檜に着き”おにぎり”タイム。眼前には奥美濃の山々から両白の山まで手に取るように見える。珈琲を点て”ゆっくり”休憩の後、腰を上げる。鳩ヶ湯新道は崩落の為通行止めになっているので

登山者は少ないが数人とすれ違う。足元には花々が咲き気持ちを和らげてくれるが爽やかな風も無く猛暑の急登を喘ぎながら進んで行く。2050m辺りのトラバースに入ると避難小屋は近い。ゴロゴロした道を進むと眼前に”やっと”赤い屋根の避難小屋が見えた。久し振りの三ノ峰避難小屋の戸を開けると単独の登山者が３人寛いでいた。ザックを下ろし小屋前の雪渓で雪を調達。明日の水を作る。若者３人組が入って来ると小屋の中は賑やかだ。日本海に陽が沈み始めると時の経つのも忘れ見入っていた。陽が落ちると辺りは夜のカーテンが降りて来る。期待した星空は残念乍ら少し霞んでいて余り綺麗では無かったが満天の星空だった

　翌日、アルプスの彼方から明ける日の出を望み出発する。ひと登りで三ノ峰。此処から見る別山は好きである。一旦下り細い縦走路を登り返すと別山平に着く。低いクマ笹の草原が広がり気持ちの良い場所だ。一段進むと御手洗池がある。風も無く逆さ別山を映し出している。暫くこの景色を眺めていよう！周りには高山植物が咲き誇っている。まさに天上の楽園である。時間があれば昼寝するのも良いだろう！縦走路はこの先細く急登が続いているが足元にはハクサンイチゲの白い花が癒してくれる。直下を回り込むと祠の前に出る。

その上部が別山頂上。360°の大パノラマ。正面には”どっしり”と白山が聳え東にはアルプス連山。西には赤兎や越前甲。南には奥美濃の山々が見渡す限りである。この先少しだけ雪渓が残っている。岩室を過ぎると御舎利山。此処から一気の急下降。足元に注意しよう。二年振りのチブリ尾根避難小屋は静かである。此処で白山とはお別れだ。1500m付近で地元の山岳会の方だろうか登山道の整備をして下さっている。有難う御座いますと声をかけ通過する。感謝です。最後の水場で頭を洗う。気持ちが良い！後もう少しだが山毛欅と朴の原生林は意外と長く足にくる。やっとの事で猿壁堰堤に着地。運よく永井旅館で日帰り入浴。気分よく帰路に着いたのだが白峰までの途中で道路に大きな穴が開いており其処にタイヤが嵌り見事にパンク！大変な目に遭ったのだ。猛暑の登山であったが満足の山行だった、感謝！