比良・古道廃道を歩く 奥ノ深谷~深谷 2017.11.5

比良の古道・廃道シリーズ 2017年11月5日(日)曇り後晴れ

坊村~牛コバ~大橋~南比良峠~深谷小屋跡~堂満小屋跡~JR比良駅

メンバー CL.エーちゃん B・Yさん

コース:タイム JR堅田駅8:50~バス~坊村9:40…牛コバ10:25…摺鉢山分岐11:07…11:45渡渉点12:15…大橋小屋12:30…水晶小屋跡12:50…13:15南比良峠13:25…14:20深谷小屋跡14:30…堂満小屋跡15:00…JR比良駅15:45


坊村のスタート地点
坊村のスタート地点

 JR堅田駅のバス停には沢山の登山者が列をなして待っている。何時もより多く臨時便が何台か出る様だ。少し肌寒さを感じながらバスに乗る。流石直行便で、かなり早く着く。気温は10℃。坊村からのスタートは9月以来である。ゆっくりと誰もいない林道を歩き始めると紅葉が明るく目に映り、この先楽しみである。伊藤新道分岐を過ぎ牛コバには45分ほどで到着。林道から別れ深谷方向へ。取付は少し分り難いが直ぐにハッキリした踏み跡に会う。ジグザグに登る事約300m。摺鉢山の分岐を過ぎると深谷側へ切れ落ちている斜面のトラバースが始まる。

渡渉点付近の紅葉
渡渉点付近の紅葉

踏み跡程度の登山道を所々倒木が塞いでいる。山肌の斜面や沢筋も崩れている所があり数か所ロープが張っている。沢へ少し下ると渡渉点である。2カ所ロープが渡してあるが僅かばかり上部の浅い飛び石を渡る。この辺りの紅葉は最高である。日が差し始めるとブナの葉がカラフルに輝いて風に揺れる。此処で暫し珈琲タイム。数人の本日見た唯一の登山者が前方を通り過ぎて行く。大橋へは南東方向に進む。小川新道の分岐を過ぎると間もなく大橋小屋に着く。思ったより近い。直ぐ前の丸木橋を渡り水晶小屋を目指す。2・3度沢を渡渉し右に荒川峠からの沢を分け基本大きな沢筋を行くがルートは分り難い。前方の明るくなった辺りに大きな屋根を落とした水晶小屋が現れる。

南比良峠から深谷への下山路
南比良峠から深谷への下山路

峠方向へは、やや緩やかになった踏み跡を行くが沢筋か登山道かはわからない。沢源流点を過ぎると源頭部は葉を落とした疎林が広がっている。空が広くなると見覚えのある南比良峠に飛び出す。眼前には大きな琵琶湖が広がっている。この先、二度登った深谷を下って行く。取付はハッキリした古道だが直ぐに崩れた所に出る。数メートル登り返すと分り難いが直ぐにルートが見える。基本的に九十九折れの登山道を下りて行くのだが、何だか赤テープが多い。前回登った時には殆んど無かったのに!?足元の悪い急下降になると真新しいロープが深谷小屋辺りまで張ってあった。この感じだと登下降は安全だと思うが、かなりの興ざめである。誰でも登れる様になると、かえって道迷いとかが増えるのではと危惧してしまうのだが?

丸山谷と深谷の合流点まで下山すると半分ほど崩れた深谷小屋がある。後は更地になっている堂満小屋跡を過ぎ湖西道路を潜ると比良駅は近い。やっと紅葉真っ只中の深谷下降が出来た事に感謝です。