一月の厳冬期だと言うのに比良の積雪は０㎝。今までの経験では初めての事態である！地球規模の異常気象だ！早春の陽光を背に受け歩き出す。八屋戸の集落を抜け湖西道路をくぐると林道は急になる。暫くで小女郎谷の堰堤に着く。ウエヤー調整の為一本立てる。小女郎谷分岐まではトラバース気味に進むがハッキリした掘り込みがあるので迷う心配はない。

何時もは反対側から登るので、この間だけ初めてのルートなのだ。この北尾根は、かなりの急登から始まる！気合を入れゆっくり歩きだす。何時もなら積雪があり歩き易いのだが何せ積雪０㎝。四つん這いで登る所もあるので緊張する。P717

手前からは傾斜は少し緩くなるが、この辺りから倒木が多くなってくる。青みがかった岩がゴロゴロしてくると前方にブナの木が一本だけ見えてくる。前方には大岩が立ち塞がるが右側から取付く。抜けると細い尾根の最後の急登だ！小枝を掴み天井が広くなると1101ｍの稜線に飛び出す。振り返ると素晴らしい！絶景が”そこ””にあった‼御嶽山~中央アルプス~南アルプス~富士山も見えた様だ！冗談でこんなに良く見えるなら富士山も見えるかも？と望遠で撮った写真を見ると鈴北の横に薄っすらと富士山が写っている様な気がするのである！調べてもらうと、この1101ｍ地点から富士山が見えるらしい！？ど

う見ても富士山に見えるのだが？これ程こんなに遠くまで見渡せたのは初めてなのだ。テンションがMaxになったのは言うまでもない！しかし、この時期に本当に雪が無いのは不思議な景色である。ホッケ山までの縦走路は眼下に琵琶湖を望みながらの稜線漫歩である。頂上で写真を撮り少し下った何時もの場所で珈琲タイム。雪庇もなく少し残念！1000ｍ手前から少し左方向に急下降が始まる。大岩を越え以前より多くなった倒木帯を過ぎると250ｍの急下降が待っている。右前方に堰堤が見えてくると、もう直ぐだ。堰堤の渡渉は足元注意である。植林帯を抜けると貯水タンクに出る。あとは林道を駅まで進み志賀駅前の”青林”まで一直線だ。何時も良い仲間に恵まれ最高！の山行であった。感謝‼