クロトノハゲ  2019.3.6

キタダカ道~クロトノハゲ  2019年3月6日(土)はれ  単独行

コース・タイム 

 JR志賀駅8:20…脇山橋8:55…天狗杉9:55…クロトノハゲ10:55…木戸峠ルート最初の橋11:05…クロトノハゲ

  11:15…天狗杉11:50…430m分岐12:15…JR志賀駅…13:00

 


蓬莱駅から望む烏谷山~堂満岳
蓬莱駅から望む烏谷山~堂満岳

 昨日の朝、比良山系は真冬に戻ったように全山冠雪し凛とした姿を見せていた。あいにく同行者がキャンセルになり単独行になったのだ。JR蓬莱駅から集落を抜け湖西道路を潜るとキタダカ道の始まり。苔生した盤所橋。大きな堰堤の急登を過ぎ脇山橋の先がアルプスゴンドラ山麓駅分岐である。440mの旧林道分岐辺りまでは林道が続く。此処から九十九折れの登山道を登って行く。やはり此処も倒木が多い。550m辺りから登山道に残雪が現れて来る。天狗杉に着くと周りは倒木が多く明るくなっている。天狗杉も枝葉を落とし、まるで千手観音のように淋しい姿を見せている。大丈夫か?

遠く白山、中央に能郷白山を望む
遠く白山、中央に能郷白山を望む

積雪が多くなって来ると大きな番所岩。植林帯を過ぎると綺麗な疎林の中を進む。堂満岳方向が開けて来るとクロトノハゲに着く。眼下には琵琶湖を望み、堂満から釈迦岳。県境稜線のはるか向こうに真白く白山から別山。重なるように荒島岳。その右手に大きく能郷白山が鎮座している。今日は山仲間が能郷白山を登っているはず。きっと新雪を満喫している事だろう!

この先、木戸峠へのルートはどうなっているのか?分岐から新雪の中へ踏み跡を付けて行く。大きく回り込むと”なんと”在る筈の橋が落ちている。前方の沢筋にワイヤーロープが見えるので其処まで行こうと急な斜

落ちた橋の先にワイヤーロープが見える
落ちた橋の先にワイヤーロープが見える

面を慎重にトラバース。なにせ単独行なのだ。ロープを掴み2m程降りるのだがズルズルと滑り腰まで雪に”はまって”しまう。此処を過ぎれば先へ行けるのだが安全第一!退散するか!しかし2・3歩の登り返しも足場が崩れ緊張する。慎重に足元を固め無事通過!クロトノハゲまで戻って来ると安全地帯である。本当は比良岳~烏谷山までの予定であったが諦めが肝心だ。まだ早いが下山するとするか。真っ白な山肌に木々の影が落ち春の近さを感じる!紺碧の空には一筋の飛行機雲が・・

のんびりと雪景色を眺めながら下山するのであった。途中敗退となったが満足の一日だった!