下界では桜花が咲き誇り気持ち良い季節の始まりを感じる。JR蓬莱駅から八屋戸の集落を抜け林道を進む。棚田を見ながら沢沿いの道になると大きな堰堤に突き当たる。此処が登山口だ。棚田には時代の流れか？太陽光発電のパネルが沢山設置されている。美味しい志賀のお米は少なくなって行くのだろうか？植林帯の沢筋に登山道が続いている。少しで薬師ノ滝。二段の小さな滝だ。小さな岩がゴロゴロ歩き難いが暫らくで第一渡渉点。此処から右岸を行く。積雪期には少し緊張するトラバースを過ぎ急登すると第二渡渉点。この先、積雪期には雪崩易く緊張する所だ。

足元の細いトラバース道を進むと、もう何年も前から放置された自転車のある七本杉に着く。この先急登が150ｍ程続く。残雪が目立ち始める。深く掘られた登山道(まるで側溝)の残雪を踏みながら進むと前方に大きく雪渓が残っている。比良でも此処が最後まで雪の残っている所だ！ルートは掘り込みを進むが雪渓を進む事にする。取付は傾斜がきつく注意が必要だ。振り返ると琵琶湖が少し霞んで見える。登り切ると前方に強風で雪が吹き飛ばされ斑になった小女郎峠に着く。多分、５年ぶりの小女郎谷ルートだ？小女郎ヶ池まで足を延ばす予定だったが風がきつく此処で下山する。雪渓の下山も要注意！だ。