本当は今日、赤坂山～野坂岳縦走の予定だったが、湖西線蓬莱駅辺りで架線にビニールシートが引っ掛かり堅田駅で運転取りやめになってしまったのだ。急遽、駅前のコンビニで作戦会議。行先を武奈ヶ岳に変更し坊村行きのバスに乗る。バスを降りたのは私達だけ。雨模様の中カッパを被り登山口へ。明王院の参道には赤い’もみじ’の落ち葉が雨に濡れている。長浜の「鶏足寺」の様だ。直ぐに御殿山コースの急登が始まる。此処も台風の影響で倒木が多い。少し緩やかになると薄っすら白くなって来る。850ｍ付近からトラバース気味に。暫しの急登を過ぎると歩き易くなる。

ガスの中で見通しも悪い中、御殿山には若いグループが先着していた。辺りの木々には霧氷が付き、まるで墨絵の様だ。此処で「おにぎり」を口に入れる。野坂岳も今日は雪なんだろうなぁ・・と思いつつ足を進める。一旦５０ｍ程急下降の後、小雪舞う西南陵へ突入する。天気が良ければ気持ちの良い稜線歩きだが今日は望める筈も無い。遮る木々が無くなるとピークは近い。前方に霧の中から頂上の道標が見えて来ると’やっと’誰もいない武奈ヶ岳に到着。風がきつくゆっくりしていられない。早速、記念撮影し早々に下山開始。コヤマノ分岐からイブルキノコバへ。このルートは初めてだ。コバ手前は至る所で登山道が崩れ、まるで廃道の様で注意が必要である。此処には大きな芦生杉が覆い被さる様に生えている。

一本立てた後、荒れた登山道を八雲ヶ原へと進む。池の前に８人位の登山者がいた。スキー場跡を通らず最短ルートを進むと暫らくで北比良峠に着く。峠越えの風がきつい。雲間から琵琶湖が綺麗に見えている。下山はダケ道ルートをとる。神璽谷ルートを見下ろすと台風の影響はあまり無い様に見えるが、見た目では分からないのである。ダケ道は良く整備されていて歩き易くなっている。以前はかなり荒れていたのだが（十数年前）途中で綺麗な虹が架かっていた。イン谷に着くと運よくバスの時間に間に合った。志賀駅で途中下車。駅前の「清林」で何時もの様に反省会突入！アクシデントはあったものの新雪を体験し無事下山し一安心。計画通りには、なかなかいかないものだ。