キタダカ谷右岸尾根(打見山南東尾根)~左岸尾根  2022年6月4日(土)晴れ

メンバー CL.エーちゃん M・Mさん

コース:タイム JR志賀駅7:55…250m尾根取付き8:20…380m.8:50…9:30.670m9:40…800m.9:40…登山道11:00…11:10

  クロトノハゲ11:50…天狗杉12:15…大檜12:50…460m分岐13:00…340m分岐13:24…盤所橋13:40…JR志賀駅14:07


JR志賀駅のホームから今日のルートが全部見える
JR志賀駅のホームから今日のルートが全部見える

 サンケイバレー・カーレーター。50年ほど前に(現)琵琶湖バレーゴンドラの北側尾根に設置されていた登山用の乗り物だ。ベルトコンベヤーにベンチが付いていて座ったままで頂上まで運んでくれた。一度だけ乗車した事があったが30分ほど掛ったと思う?現在はゴンドラで僅か5分程!今回その尾根に足を踏みいれる。カーレーターの痕跡は在るのか?興味津々だ!JR志賀駅から木戸の集落を進み湖西バイパスを潜ると左へ折れる。山麓駅への分岐が尾根(キタダカ谷右岸尾根)の取り付き点だ。明るい植林の中に足を踏み入れる。暫くは緩やかに進む。前方の急斜面をトラバース気味に進み尾根芯を目指す。150m程登ると少し広くなっている。左側が開けていて眼下に山麓駅が見える。丁度カーレーターが直角に折れる所だ。足元が少し掘り込まれカーレーターの土台が残っていた。同行のMMさんはカーレーターは知らない?

クリンソウが咲いている
クリンソウが咲いている

少しの急登で電柱がある。その先、傾斜が緩やかになると古い釜土跡や錆びたワイヤーと割れて便が散乱している。カーレーター撤収作業の飯場跡だろうか?大変な作業だったのだろうと当時がしのばれる。500m付近で林道に出合う。小さな尾根を巻く様に続いてい林道は最近手入れされて様で、真新しいトラロープが張ってある。少し飛び出した、この尾根にはトンネルが掘ってあった筈だと思う?尾根を巻くとトンネルの出口にも土台の痕跡があった。林道が終わると細尾根の直ぐ左を進む。710m辺りで尾根芯にでる。傾斜は少し緩やかになる。すぐ左側をカーレーターが通っていた痕跡を散見しながら進むとクリンソウが咲いている。ここで一本立てるとしょう。疎林の間から青い琵琶湖が綺麗に見えた。

琵琶湖の南湖が綺麗だ
琵琶湖の南湖が綺麗だ

この先、急な細尾根をトラバース気味に進まなければならない。直ぐ傍にゴンドラの鉄塔が見え満員の人が乗ったゴンドラが頂上に向かっていった。危険地帯突入だ!尾根芯には岩稜が立ち塞がっていて進めそうにない。直ぐ前方に大きな岩稜が行く手を塞ぐように見えて来る。その岩に何と!ロープがあった!が、それを持つ勇気は無い。少し谷側にトラバースし四駆で無理やりだが慎重に登って行く。足元は崩れやすく落ちれば奈落の底だ!割れたガラスや古いケーブルが散らばっている。50m程の急登が今日一番、緊張する所だった!950mで尾根芯に出ると直ぐ前方に龍神が祀ってあった。参道があったが尾根を其のまま直進すると話し声が聞こえ登山道に飛び出した。周りには沢山のベニドウダンが咲いていてMMさんは写真タイムに突入だった。その後、クロトノハゲへ進みランチタイムに突入する。

何時ものバナナの木の前から
何時ものバナナの木の前から

此処は見晴らしが良く時折り爽やかな風が吹き抜け気持ちがいい!MMさんは此処でも写真に夢中だ!何時もの様に”おにぎり”を頬張り珈琲タイム。天気が良いのと念願の打見山南東尾根を踏査できた事に満足していた。多くの登山者が登って来る。それも其のはず未だ昼前なのだ。何時もより長い休憩になった。急ぐ事も無いが先へ進もう。900m辺りで左の尾根に入る予定だったが気が付けば天狗杉まで来ていた?此処では若人達がレジャーシートを広げ寛いでいた。以前確認していた登山道が折れる所から左岸尾根に突入するが倒木だらけだ。東に延びる尾根の730m付近から南南東に下って行く。此処から下るのは今回二度目だが前回は少し右に行き過ぎたので注意しないといけない。

クロトノハゲから堂満岳と、奥に釈迦岳
クロトノハゲから堂満岳と、奥に釈迦岳

こまめにルート確認し結構な急斜面を下降して行く。ポイントの大檜まで来ると古い踏み跡があるので安心だ。前回、登りで小さな熊鈴を失くしてしまったので注意して進むが残念ながら見つからなかった。尾根末端の獣道をトラバースするとカバの様な大岩のある登山道に到着。此処に下山するとガレた登山道より楽ちんだ!後はのんびり進み湖西道路まで来るとキタダカ谷尾根周回の踏査完了である。右岸尾根は古い人工物の跡が沢山あったが過ぎ去った時代の一ページを振り返った山行だった。ビユーポイントのバナナの木の横で琵琶湖の写真を撮る。足は自然と駅前の赤ちょうちんに向いて行く。久し振りのクールダウン!名物の”おでん”とビールでカンパ~イ!念願の周回尾根が無事達成できた満足感で早くも良い気分になってしまった。MMさん有難う!今回、同行60回記念でした!感謝!