比良最北を歩く・朽木高岩橋~蛇谷ヶ峰 2017.11.25

比良の古道・廃道を歩く 朽木高岩橋~八田谷越~蛇谷ヶ峰~桑野橋 2017.11.25 晴れ/曇り

メンバー CL.エーちゃん SL.S・Tさん A・Kさん

ルート:タイム JR安曇川駅7:39(バス)--8:08高岩橋8:18…取付点8:23…NHKアンテナ広場9:10…394m

 9:28…451m9:45…八田谷越10:05…入部谷越11:05…朽木スキー場536m11:35…817m…12:30蛇谷ヶ峰901m12:55…

 猪の馬場13:40…桑野橋14:15…15:00朽木学校前15:37--(バス)--16:12JR安曇川駅


蛇谷ヶ峰にて・琵琶湖を望む
蛇谷ヶ峰にて・琵琶湖を望む

 初めて降り立ったJR安曇川駅は、どちらにバス停があるのか分らず東口にはタクシー乗り場だけ。西口へ行くとバス乗り場があった。どちらの駅前にも下山してから一杯出来る様な店は見当たらなかった。バスに乗車したのは6人の登山者だけ。他の3人は蛇谷へ行くのだろうか?バスは安曇川沿いを進んで行く。左方向に蛇谷ヶ峰~釣瓶岳・武奈ヶ岳へ続く稜線が綺麗に見えて来る。山肌には先日の雪が残り白く見えている。始発のバスは30分程で高岩橋に着く。下車して直ぐの高岩橋は付替えの為通行禁止になっていた。警備のおじさんが登山なら通行可と通してくれた。

アンテナ広場を越えるとレスキューポイントが
アンテナ広場を越えるとレスキューポイントが

橋を渡ると直ぐに朽木ゴルフ場がある。道が朽木渓谷へ大きくカーブする辺りが確か取付の筈だ。手前の藪の中に2段ほどの古い小さな堰堤。その横の細い水流を過ぎた所に微かな踏み跡発見。此処しか無いな~と言いながら四つん這いで20m程急登し薄暗い植林帯に突入。枝打ちされた木々が積み重なり歩きにくい。踏み跡らしきものが所々あるが地図を頼りに何とかNHK中継所に到着。其処からアンテナ広場まで藪を進む。地図上は広場とあるが低い松の木が一面に広がり休める所は無さそうだ。アンテナ前を南方向に背丈ほどの松をかき分け進むと細い尾根に出る。此処から南方向に進んで行く。左は(琵琶湖側)植林帯。右(朽木側)は自然林が続く。ほぼ、その境目を歩く。深さ1m位の大きな穴が(数ヵ所)口を開けている。アップダウンを繰り返し461mを過ぎると左側に林道が走っている。八田谷越が近づくと前方に古道が現れる。当然そこへ突入する。

朽木スキー場最上部から奥琵琶湖を望む
朽木スキー場最上部から奥琵琶湖を望む

古道を越えると稜線沿いに林道が続いているが、そこを歩かず限りなく稜線上を進んで行く。517mを過ぎると大きく東方向に進路を取る。峠状の所には”ビワイチ”と書いている看板が数か所あった。朽木スキー場が近づくと南方向へ直角に曲がる。入部谷越には馬頭観音の石仏があった。確か金勝アルプスの龍王山にも馬頭観音が在ったと思う。何か繋がりがあるのだろうか?ここはトンネルの上らしい。前方の崖の様な急斜面を登り右下に朽木スキー場を見ながら636mを過ぎるとスキー場上部に飛び出す。少しの間スキー場を歩くが此処が一番疲れたのである。817mまでの急登を喘ぎながら一気に(かなりユックリ)登って行くと、やっとハッキリした登山道に出会う。もう頂上は近い。初めて人の声が聞こえると登山道に雪が現れる。程なく20年振りの蛇谷ヶ峰に着く。イメージとは大分違い思っていたより見晴らしが良く武奈ヶ岳方面の山肌は見た目より多く雪が積もっている様だった。単独の女性登山者に記念写真を撮ってもらう。360度の景色を満喫しながら何時もの珈琲タイムをする。

紅葉が素晴らしい
紅葉が素晴らしい

後は下りだけだと腰を上げる。しかし少し下ると反射板方向に登り返す。この辺りブルーベリーの木が一面に赤い枝を広げている。まるで赤いサンゴ礁のように見える。登山口まで一気に下降して行くが途中3ヶ所ほど尾根が分かれているので注意が必要だ。林道分岐の標の足元には古い一升瓶が転がっている。林道を進むと赤く朽ちた車がまるでアート作品のように捨ててある。30年以上前の様だ。桑野橋には予定より早く着いたので朽木まで3キロ程歩く。県道367号を約40分で朽木学校前に到着する。比良最北部を、ぐるっと一周した感じで、かなり満足度の高い山行であった。