若越国境縦走・赤坂山~野坂岳 2017.4.15~16

若越国境稜線縦走・赤坂山823m~三国山876m~野坂岳913m

メンバー CL.エーちゃん SL.A・Kさん K・Tさん

コース・タイム

4/15 雨のち晴れ マキノ高原P7:50…東屋9:05…赤坂山10:40…三国山11:50…最低鞍部13:15…661m13:45…

     庄部谷山分岐14:30…芦谷山南峰15:00…芦谷山15:15…山ルート分岐16:50…野坂岳16:50避難小屋泊

4/16 晴れ 小屋7:50…一ノ岳8:03…いこいの森9:05…JR粟野駅9:40

               

 


粟柄越え付近を進む
粟柄越え付近を進む

4/15 自宅を出る時は、まずまずの天気だったがマキノに近づくと雲が厚くなってくる。昼前後に雨の予報だ。出発の準備をしていると、ぽつぽつ雨が落ちて来る。稜線は雪が無い様に見える。歩き出して直ぐ合羽を着る事になってしまう。スキー場の跡の高原を、ゆっくり進んで行くがザックの重たさと体温上昇で汗が噴き出して来る。東屋に近づくと雪が現れ始める。少し上部の堰堤を過ぎる辺りから登山道が雪に覆われている。それが粟柄越まで続いている。赤坂山の稜線は風雨強く少し下がった所で一本立てる。明王禿からグッと下り小橋の手前から残雪が多く雨とガスでルートが分かりにくくなる。場所によっては40cm~1m位積もっている。何度も地図を確認しながら

三国山付近から遠く野坂岳を望む
三国山付近から遠く野坂岳を望む

前進する。この辺りが一番ルートファインディングの難しい所なので集中して進んで行く。雪が無ければ簡単な場所だが三国山まで、かなりの時間が掛ってしまった。三国山からの稜線は残雪がタップリ着いていて、まるで経ヶ岳の尾根の様だ。少し休んでいると北方から急に天気が回復してくる。ガスが切れ、青空と太陽が眩しく輝き出す。遠くに野坂岳が、ちょっと見えている。ちょっと萎えていたがテンションが一変に上昇する。此処から緩くアップダウンを繰り返し最後は最低鞍部までの急下降が待っているが、古道には雪が乗っていて歩き易くなっていたので難なく鞍部に到着。やっと半分だ。この先庄部谷山分岐までの急登がかなりきついのだ。100m程の急登を一歩一歩足を進める。そう言えば去年

野坂岳が大きく見えて来る
野坂岳が大きく見えて来る

この場所を下って来たときは藪に覆われルートを探すのにかなり苦労した所だ。小ピークからさらに進むと庄部谷山分岐。この辺りには大きなブナ林が広がり、のんびりしたい場所でもある。未だ芽吹きには少し早く新芽が出る頃はいいだろうな~と考えながら一本立てる。芦谷山を右に折れると(少し分り難い)少しいやらしい雪のついた急下降が待っている。高さは30m位だが残雪に亀裂が入っていて落ちそうなのでかなり緊張して下る。少し登り返して細い尾根を下ると手前の山ルートに着く。いつの間にか雪はほとんど消えていた。鉄塔を過ぎ、二つ目の山ルート表示まで急登すると後は野坂岳まで一投足である。が、頂上手前のトラバース道の低木が顔の辺りに当たりかなり苦労して、やっと頂上に到着する。歩き始めから9時間40分の長い道のりであった。薄暗くなった頂上で記念写真を撮り直下の避難小屋へ入る。ビールで乾杯し何時ものなべをつっついていると、残雪期の縦走が出来た満足感がじわーっと湧いてくる。貸切の小屋は快適だ!翌日いこいの森は満開の桜で迎えてくれたのでした。